kenharuの日記

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フクロウの首

2019-07-22 | 野鳥
先日はフクロウの目玉の話を書いたが、今日は首の話。

鳥の多くは頭部の両側に眼がついていて、周囲のどこに敵が現れても、すぐに発見出来るようになっている。
ところが、フクロウは平べったい顔に前向きの眼がついている。
だから人間と同じく、前方しか見ることが出来ない。
おまけに、人の視野の広さは170度あるのに、フクロウの場合は110度しか無いという。

しかしフクロウは、それを補うためか、首が良く回る。
首の回転をどう計測したのか知らないが、ある学者は「270度回る」と主張している。
次の写真は渡良瀬遊水地で撮ったコミミズクである。



これを見ると、
実質的には「360回る」と言えそうである。

次は獲物探索の飛行中に首を回した画像。




また、フクロウの首は回るだけでなく、異様なほどに良く曲がる。
こちらはアオバズク(巣立ち雛)の首曲げ画像。


左の写真は首を横倒しに曲げているが、真ん中のは顔の位置を中央に維持したまま曲げている。
いちばん右の写真は、首が折れたのではないかと心配になるほどである。
フクロウ類の巣立ち雛を観察していると、貰ったばかりの肉体を試すかのように、様々なポーズを見せる。
成鳥になると、このような無駄な動きはしなくなるようである。

フクロウの「首が回る」は「資金繰りが回る」を連想させ、商売に縁起の良い鳥とされている。
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