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怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

藻谷浩介「デフレの正体」

2012-03-14 22:31:21 | テニス
遅まきながら評判だった「デフレの正体」を読みました。

著者藻谷浩介(日本政策投資銀行参事役)の講演録をもとにまとめたものなので文章はいたって読みやすく趣旨明快です。
一言でいえば「経済を動かしているのは、景気の波ではなくて人口の波、つまり生産年齢人口=現役世代の数の増減なのだ」
なんかこういうと実も蓋もないみたいですが豊富なデータをもとに説得力があります。
団塊の世代が高齢者の仲間入りをして生産年齢人口は21世紀になると落ち込み始め、日本の就業者数は減少していきます。高齢者は資産は持っていても消費はあまりしません。自動車販売も、家の新築も酒類販売も貨物輸送量も減少し、日本経済の基礎代謝は落ちてきています。失業率とか対前年同期比とかで見ているとみえにくいのですが、絶対数を確認すると内需が縮んでいるのがみえてきます。結果高齢者中心に持っている1400兆円の金融資産は使い道がなくほとんどが国債となり政府をファイナンスしているということでしょう。
日本の高度成長は先進国にキャッチアップするに際し、技術革新を行いつつ産業構造を高度化していったのですが、一番の足元で生産年齢人口の増加という「人口ボーナス」が旺盛な内需をもたらし、需要を心配することなく供給能力をいかに増大させるかだけが課題だったということに支えられていたのでしょう。
では出生率を上昇させればいいのかというと、今生まれても生産年齢になるには15年かかるわけで、まったく即効性はありません。モノづくりの技術革新を進めても輸出は伸びても内需拡大には寄与しない以上デフレ脱出の処方箋にはならないのです。外国人労働者をいれたらといわれても、生産年齢人口減少に見合う労働者を入れることが日本社会として可能でしょうか。すこしオーダーが違うみたいです。
しかし否応なく高齢化は進んでいます。団塊の世代は65歳を超えていこうとしています。第2次ベビーブーマー以降の世代は減少の一方です。デフレ脱出の処方箋はないのでしょうか。
著者は①生産年齢人口が減るペースを少しでも弱める。②生産年齢人口に該当する世代の個人所得の総額を維持し増やす。③個人消費の総額を維持し増やす。とあげています。
具体的には
1 高齢富裕層から若者への所得移転;団塊世代の退職で浮く人件費を若者に、相続税の課税強化と生前贈与の促進
2 女性の就労と経営参加;生産年齢人口の専業主婦1200万人のうち4割が有償労働すれば団塊世代の退職の影響はチャラ。
3 外国人観光客、短期定住客の受け入れ;国際観光収入1兆円はまだ数兆円の伸びしろがある。
この処方箋既に政府が政策として取り上げていることが多いのですが、問題はいかに実効性あるようにできるかでしょう。相続税は課税強化されそうだし、観光についても力を入れています。でもデフレ脱却の切り札となるにはもう一段階ブレークスルーが必要だと思います。それにしても人口構造は10~15年では変えることが出来ないのでそれを前提にして政策を考えなくてはいけないというのはなかなかハードですね。この日本という国にはまだそれだけの覚悟が足りないのではないでしょうか。
そろそろ図書館でもあまり待たなくて借りることができますのでご一読を。
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風邪引いてまんねん

2012-03-12 19:46:08 | Weblog
久しぶりに風邪を引いてしまいました。
水曜日の夜にどうものどが痛いな~と思いながら木曜日は宴会。
飲んでいるうちは調子よかったのですが、夜中にはのどが痛くてよく眠れませんでした。
金曜日はさすがにおとなしくしていたのですが、症状は好転しません。
土曜、日曜とテニス(という口実の飲んだくれの集まり)合宿で野間へ行くのですが、さすがにちょっとまずいと朝風邪薬を飲んでいったのですが、合宿に行くとテニスを終え(さすがにこの日テニスの間は禁酒)宿に着いて酒をすぐに飲んでしまうので、そこからはトローチぐらいで薬は飲めません。
当然というか夜中にはステージがあがり鼻水まで出てきてのどの痛みも強くエアコンの効きすぎた部屋で寝汗をいっぱいかいてよく眠れないままうつらうつらしたのでした。
翌日も無謀にも鼻水をたらしながらビールを飲みつつテニスをして、中埜酒造では日本酒の試飲も一通りしてしまいました。
帰りの車の中ではティッシュが離せず(同乗した3人には申し訳ありません)家に着いて熱を測ったら37度2分と微熱まで出ていました。うちのかみさんは一応看護師なのですが、こういう場合に看護を受けた記憶はありません。プロはただの客は相手しないと言うことなのでしょうか。
さすがのその日は薬を飲んで9時には寝てしまったのですが、いまだのどが痛くて声が出せません。
それでもこうなる度に身に沁みて思うのですが、のどは痛いのにしゃべろうとして自分はおしゃべりということです。
経験則では1週間で回復していくのであと2~3日の辛抱です。
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株式投資セミナー

2012-03-09 20:43:41 | Weblog
先日名古屋証券取引所主催の株式投資ウインターセミナーに行ってきました。
第一部は企業説明会なのですが、プレゼンターはそれぞれの会社の社長で、内容よりも社長さんの個性が出ていて興味しんしんです。
最初は桧屋ホールディング。いかにも才気あふれる新進気鋭の社長と言う感じです。まだ40代でしょうね。業績は右肩上がりでM&Aにも積極的です。話しぶりも自信満々弁舌さわやかです。断熱材の会社もグループで、これはビフォアアフターでよく見る泡で包む断熱材のメーカーです。でも会社が伸びているときはともかく信長でないですが高転びするんではと一抹の不安が感じられます。
次は日本空調サービスなんですが、これは名古屋本社の会社。それだけでがんばってねと思ってしまいます。社長はうってかわっていかにも素朴でいい人と言う話し振り。実態は分かりませんがいかにも誠実な人柄が感じられました。ビルメン業界の中でも設備管理業務(全国で6千億円の市場規模)に特化して事業展開しています。業績は順調に推移していますが、コスト削減のしわ寄せがよりがちで官庁関係は入札などが厳しくなっていることは不安材料です。「時代の流れの中で」が口癖の社長さんでしたが、がんばって欲しいものです。
最後はクロップス。何の会社化と思うのですが、主力はauの販売店。もともとはいすずの半田販売代理店だったんですが、業態展開して今はビルメン、不動産とか文具販売とかいろいろ手を伸ばしています。社長さんはこういっては失礼ですが少し垢抜けない地方の朴訥な人。いろいろ手を伸ばしていますが統一的な戦略が感じられません。そこがちょっと心配です。
第二部は株式アナリスト鈴木一之氏の講演。実は私はもうこの人の講演を3回ほど聞いていていつも元気をもらっています。風采は上がらない人ですが、この人の講演を聴きたいために申し込んだようなものです。市場は循環的変化と構造的変化があるのですが、正直構造的変化はいろいろ要因があるのですがよく分からない。誰がリーマンショックを予想できたでしょう。政権交替でどうなるかなんて予想できるわけありません。まあ予想が外れた時そういうことがエクスキューズになるんですけどね。日本でも総選挙がいつあって結果どうなるかで大きく変わるだろうし、ホルムズ海峡が封鎖されたらどうなるのでしょう。いささかドメティックスの話題では今国民番号制が着々と進んでいますが、これは経済への影響は大きく、いささか卑近な例では当面システム改修で膨大な需要を呼び起こすので当面NTTデータは成長株?
構造的変化はともかく循環的変化では条件が整い世界景気は底入れ反転しています。日本株の優位性も明らかになってきています。日米の景況指数から見ると日本株の出遅れは明らかでTOPIXは900まで戻っても当然(ちなみに3月2日現在837)。具体株で言えば三菱電機(6503)とかコマツ(6301)、住友鉱山(5713)はまだまだ伸びる余地ありとか。それでも鉄鋼はまだまだ在庫水準は高いし、バルチック指数は低目安定。化学とかセメントは在庫調整はかなり進んでいるみたいです。
恐る恐る様子を見ながらですが、そろそろ日本株についても前を向いてもいいのでしょう。
ちなみに今度のセミナーの講師はいつもブログ(武者リサーチhttp://www.musha.co.jp/)を愛読している強気の武者陵司氏、これも楽しみなので都合がつけば行こうと思っています。
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やっと引越しでした。

2012-03-06 22:40:16 | Weblog
実家の家はやっと完成しましたが、親父は入院中で荷物の整理も儘ならぬまま月曜日に引越しとなりました。引越し屋が全部やると言ってもお袋一人では不安なので弟夫婦とうちのかみさんと長男が手伝いに行きました。
荷物を見てみると、どうするつもりか自転車工具が山とありタイヤチューブとかもある。自転車は6台もあってまだまだ売るつもりだったんでしょうか。いやになってしまうことにコンプレッサーまであって重いのなんの。
確実に使わないことが分かっているのですがもったいないと言うことで梱包された箱が山と詰まれています。
あれほど使わないものは全部捨てろと言っていたのですが、これでも捨てたほうだとか。これを整理して収まるところに収めるにはどれだけの労力が必要かため息が出てしまいます。
親父が入院しているので、これからお袋の一人暮らしですが鍵の開け方ひとつなかなか理解できないみたいでいろいろな設備を使いこなせるか心配です。
それでもひとまず引越しは何とかすんだので一安心。まだまだ長いリハビリをしなくてはいけないみたいですが親父が早く退院してここで暮らせるようになればと思っています。
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3月3日木ヶ崎公園テニスコート続き

2012-03-04 21:25:43 | テニス
うなぎを食べて一杯飲んできた1059さんを入れて早速試合開始。
最初は1059、猫背気味のウッチー組に私とはげ親父が挑戦。さすがに練習抜きでは身体が動かないのか風も計算できずに私たちが4:0で完勝。この言葉久しぶりです。
遅れてきたのを取り返すべく1059さんは続けて試合に出る。今度ははげ親父と組んで、いつも相性の悪いペアと言われている私と森の熊さん組と対戦。ところが今回は相性の悪さは影を潜めて4:0でまたしても完勝。何回続けてもいいものです。
森の熊さんは来るときコンビニの店頭売りのバナナを1房100円で買ってきて、美味い美味いと言いながらみんなに勧めています。この日の調子のよさはバナナパワーと言うことでしょうか。
ちょうどその頃公園のベンチにアベックが長く抱き合っているのをタケちゃんマンが見つけ報告。気にするともなし気にしてみていたのですが、帰る姿を見ると男は自転車を引いていて高校生らしいかな。青春だね。
4時近くなってくるとさすがに日が翳ってきて風に吹かれると寒くなってきます。トレーナーを着込んで今度は1059さんと組んでヤッターマン、森の熊さんも強豪組と対戦。1059さんもこの頃になると酒が抜けてきたのか動きがよくなってきたのですがなかなか壁は厚く今度は1:3で惜敗(と言うことにしておきます)。
もうこの時点で4時を過ぎていたのでやめるかと思ったらもう1試合の声。はげ親父と組んでヤッターマン、タケちゃんマン組と対戦。ところが最初のゲームでジュースジュースとなった時サーバーのタケちゃんマンがトスをあげた途端いたたた・・とわき腹を押さえてリタイア。ボクシングならこの時点でTKO勝ちなんですが、ここで猫背気味のウッチーに交替して試合続行。ところがこれでこちらは戦意喪失したのかこの試合は0:4で完敗。最後はいつものパターンでした。
この日はいつものようにみんなで大曽根へ行くこともなく、ここで解散。私ははげ親父と一緒に地下鉄「ナゴヤドーム」駅まで歩いて帰りました。
ちなみに翌3月4日の瑞穂公園テニスコートは聞いてみたら参加者が少なく中止を決めて後でメールをしておきました。みんなそれぞれ用事もあるみたいですが、本音は連続してのテニスは身体が持たないみたいです。
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3月3日木ヶ崎公園テニスコート

2012-03-04 20:34:34 | テニス
天気は前日の雨から一転晴れ。但し風は例によって強く北西の風6メートル。陽射しは春の陽射しで気温もぐんぐんあがり15度を超えました。
アッシー役のOBさんは仕事で欠席なので、ゆっくりお昼を食べて出かけようとしたそのときにヤッターマンから電話。鍵の番号が分からないのでは入れないとのこと。この日は小木×3の名義だったのでそれではと電話をしてみたのですが、生憎この日は仕事で職場みたいでした。それではハガキの番号を確かめる術もなく残念でした。ヤッターマンにはその旨連絡しました。
そんなこんなで遅れて13時10分西高蔵の地下鉄で出かけました。
13時45分にコートに着くと隣のコートの人が鍵を開けたみたいで、タケちゃんマン、ヤッターマン、森の熊さん、猫背気味のウッチー、はげ親父といて乱打をやっていました。
聞くとはげ親父、ヤッターマンはフェンスを乗り越えて入ったみたいで、タケちゃんマンも続こうとしたら、太い腹が邪魔して普段使わない筋肉を使い腕を痛めたとか。還暦を過ぎた森の熊さん、猫背気味のウッチーは最初からあきらめ待っていたら、程なく隣のコートの人が着たとか。
まあ早速あちきも乱打に入れてもらいました。
この日は気温が高いので少し動くと暑くなります。着込んできたのを一枚づつ脱いで、みんな半そでポロシャツになっていきます。
暑いので当然ながらビールも進みます。風が強いので空いた缶が風に舞ってしまいフェンス際にまとめてましたが今日もよく飲んでいる。

一番身体に悪いスポーツは飲酒後のスポーツです。バカは死ななきゃ治らない。
一休みしたらじゃんけんしてゲームに。
私の最初のゲームはヤッターマンと組んでじゃんけんで勝ち残ったはげ親父、猫背気味のウッチー組との対戦。風に右往左往させられながら何とか3:1で勝利。同じヤッターマンと組んで森の熊さん、タケちゃんマン組との対戦では今度は風に翻弄されて1:3の惜敗。
この時点で2時45分ごろなのですが1059さんが登場。何でも京都へ行ってきた帰りとかでお昼にうなぎを食べて飲んできたそうです。地下鉄駅から歩いてきたので準備運動不要と言うので早速ゲームに入ります。
ここからは後半で次回へ。
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伊東光晴「政権交代の政治経済学」

2012-03-03 07:19:15 | 
根っからのケインジアンである伊東光晴先生は大学生の時に「保守と革新の日本的構造」を読んで以来、その明晰な論理と分析に魅了され著書が出るとフォローするようにしていました。最近はもう名誉教授になりあまり眼にすることもなくなったのですが、今回久しぶりに出た時論ということなので読んでみました。

今となっては政権交代の熱気も醒め、その欠点ばかりが指摘されているので、結果が分かった試合を見ている感もありますが、書かれた時点を振り返るとその分析がずばずばあたっているのに驚きます。
しかし八場ダムについては、その理念は分かるのですが立ち退きを強要され地域社会を分断されてしまった地元住民にしてみれば今さらと言う感情は否めなかったし、結局は再開へ動いてしまってみるともう少しうまい対処はなかったかと思います。
政権交代したはいいが政権担当能力もなく理念も自分のものとしていなかったので、お経のようにマニュフェストと言うしかなく自爆していった姿は今となっては無残としか言いようがありません。
もう一度理念に戻って再構築しなければ何のために政権交代したのかと思ってしまいます。自民党は官僚組織をある意味シンクタンクとして使っていたのに民主党としての再構築なりを支えるきちんとしたシンクタンクを持っていないことが致命的かもしれません。
それにしてもまず口当たりのいいことを先行させるということによって人気取りだけに終わり結局状況をますます悪くすると言うのは大衆社会の病理なのでしょうか。政権交代して勢いのあるうちに本当に必要な切り込み、累進課税の強化とか相続税の強化とか消費税をインボイスのきちんとした付加価値税化するとかをできなかったことが悔やまれます。事業仕分けはそれなりの成果を見たかもしれませんが、国の予算から見れば必要な額には程遠くマスコミ受けしただけでした。国の予算に無駄があることは否めませんが、カジノで使っているわけでもなく、一定の政策効果はある以上そもそも事業仕分けで膨大な余剰額が出てくるなんていうのは幻想だったとしか言いようがありません。
この本を読んでいくと伊東先生ぐらいが音頭を取ってきちんとしたブレーン集団を作っていくことはできないのかとも思うのですが、結局民主党はこういう人たちをうまく使えなかったのかと言う感もあります。
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