この日は朝から雨
。
小降りなので止むかと思って起きてから何回も外を見るのですが、心なしか激しくなったような
。連休最後はテニスと宴会で締めくくろうと思っていたのですが残念なことです。
白ブタさんからは中止かとメールが来ましたが、この天気では無理でしょう。
内科の谷間の華からも残念というメールが来ました。気合を入れていたのにスカをくいオペ室のマリアさんと豪華モーニング?を楽しんでいるとか。
しょうがないので今日もごろごろして本を読んでいます。
今日は河合隼雄センセイの「ナバホの旅たましいの風景」。アメリカ先住民のナバホの人たち特にメディスンマン(シャーマンのアメリカ先住民における呼称)に会って考えたこと、感じたことの記録です。この連休で読んだ本は井沢元彦「逆説の日本史15」、佐野真一「凡宰伝」、昨日書いた「正義の正体」と合わせて4冊です。連休中は週刊誌が合併号なのでお休み。その分読む余裕があり何とか4冊読め、今5冊目をどうしようかと思っています。
で、河合先生の本ですが、かなり復権してきたのですが未だにアメリカ先住民の生活は過酷で、ナバホネーションでは電話の普及率も30%にそこそこで、電気も通じていないところもあり、働くところもなく、生活保護を受けてアルコール依存症になってしまう人も多い。此処にはアメリカという国が抱えている恐ろしいまでの格差が潜んでいます。
そんなアルコール依存症にナバホの伝統的方法で治療して、高い治癒率を誇っている。その要点はアイデンティティーの復活です。それをナバホのクランシステム(氏族制度)をもとに祈りと儀式で治療していくのです。ちなみに治癒率は75%とか。
ここからキリスト教圏とか日本ではどうすればいいのかと思索しているのですが、砂漠の宗教の一神教では自然との共生ではなくいかに自然を支配操作していくかの文化であり、どうやって折り合っていくかは本当に大きな課題です。西洋文明が多くの点で行き詰まり、自然への回帰とか共生という視点が見直されているのですが、精神的バックボーンが異なるだけに難しい話です。
翻って日本でも近代化を受け入れていく過程で、そのアイデンティティーを失いつつあり、その中で西洋文明の取り込まれないように生きていくことがこれからもできるのか、グローバリゼーションに飲み込まれつつある今こそ問われているのでしょう。
いろいろ深く考えさせられるのですが、他の河合先生の本と同様、文章は読みやすく午前中半日で読めました。

小降りなので止むかと思って起きてから何回も外を見るのですが、心なしか激しくなったような

白ブタさんからは中止かとメールが来ましたが、この天気では無理でしょう。
内科の谷間の華からも残念というメールが来ました。気合を入れていたのにスカをくいオペ室のマリアさんと豪華モーニング?を楽しんでいるとか。
しょうがないので今日もごろごろして本を読んでいます。
今日は河合隼雄センセイの「ナバホの旅たましいの風景」。アメリカ先住民のナバホの人たち特にメディスンマン(シャーマンのアメリカ先住民における呼称)に会って考えたこと、感じたことの記録です。この連休で読んだ本は井沢元彦「逆説の日本史15」、佐野真一「凡宰伝」、昨日書いた「正義の正体」と合わせて4冊です。連休中は週刊誌が合併号なのでお休み。その分読む余裕があり何とか4冊読め、今5冊目をどうしようかと思っています。
で、河合先生の本ですが、かなり復権してきたのですが未だにアメリカ先住民の生活は過酷で、ナバホネーションでは電話の普及率も30%にそこそこで、電気も通じていないところもあり、働くところもなく、生活保護を受けてアルコール依存症になってしまう人も多い。此処にはアメリカという国が抱えている恐ろしいまでの格差が潜んでいます。
そんなアルコール依存症にナバホの伝統的方法で治療して、高い治癒率を誇っている。その要点はアイデンティティーの復活です。それをナバホのクランシステム(氏族制度)をもとに祈りと儀式で治療していくのです。ちなみに治癒率は75%とか。
ここからキリスト教圏とか日本ではどうすればいいのかと思索しているのですが、砂漠の宗教の一神教では自然との共生ではなくいかに自然を支配操作していくかの文化であり、どうやって折り合っていくかは本当に大きな課題です。西洋文明が多くの点で行き詰まり、自然への回帰とか共生という視点が見直されているのですが、精神的バックボーンが異なるだけに難しい話です。
翻って日本でも近代化を受け入れていく過程で、そのアイデンティティーを失いつつあり、その中で西洋文明の取り込まれないように生きていくことがこれからもできるのか、グローバリゼーションに飲み込まれつつある今こそ問われているのでしょう。
いろいろ深く考えさせられるのですが、他の河合先生の本と同様、文章は読みやすく午前中半日で読めました。