事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

奥泉光

2018-11-15 12:23:34 | 本と雑誌
「吾輩は猫である」殺人事件
既読だし読後はあんまし感心せんかった記憶もあるんだが読んでる最中にはけっこうおもしろかったという印象もあってソニーがおいてたのでダウンして再読、一気呵成だったがラストはやっぱし何だかなあ
多くの方がレビしておられるし特にこちらの論評(未読のヒトは読んじゃダメ)はよくまとまってて私ごときが付け足すことはまあない

迷亭が庄太郎だったり(私は迷亭が名前というか号で姓は牧山だとばかし思ってた)三毛子が健在だったり寒月がタイムマシンを開発してたりなんてことは断片的に記憶してたけどホームズ・ワトソン(いずれも猫)モリアーティ(ヒト)まで出演してたことは忘れてた、変な犬が重要キャラだったがそいつが実はバスカヴィルの犬(の子供)だったとは、もっともそれ言われてみればちょっとだけ納得かも、また吾輩と三毛子が**(わざとらしく伏字)してたとは・・・作者は吾輩の孤独がカワイソ過ぎと思った、それが本作を書いた最大の動機と言ってるもんね、そらまあけっこう、けどだったら主人を殺すことはないんでないの?(それを言っちゃあオシマイよ)

ただまあ今までも何回か思ったけど奥泉はミステリ作家じゃないんだわな、彼の作品をミステリだと思ってはいけない
けどこれなんか別にここまで??なオワリにするこたないんじゃないか、密室殺人のナゾは(ムリあり過ぎとは言え)一応解けたんだから「完全なる蛇足」の章はなくていい、後はご想像に任せます・・・じゃ何でいかんのかにゃーん?

最新の画像もっと見る

コメントを投稿