松浦寿輝「ミステリオーソ」-この作者も初体験、三島由紀夫が死ななかったって設定の長編を書いてるとのことだけど恐ろしくて読めないんで
主人公の僕は若い頃パリへ留学してシリアから来たキリスト教徒で人種的にもヨーロッパ系の魅力的な女の子と知り合った、ある日二人はシャンゼリゼの高級クラブへ行ってル・モンクと呼ばれる黒人のピアノ演奏を聞く、ミステリオーソがよかった、そいつがほんとにジャズピアニストのセロニアス・モンクだったかどうかはわからないが自分は本物だったと思ってる、その時ある事件が起きて、友達以上恋人未満だった彼女との仲はおしまいになった・・・
きれいに決まってる、ある意味肝心な事件の内容を「アラビア語はわからない」とぼかしてるところがミステリ読みとしては不満だけど純文的にははっきり言わないのが正しいんだろか?ジャズのレコードをあんまし持ってないのでモンクの演奏は「ブルーモンク」と「ルビイ、マイディア」しか手元にない、確かにたどたどしいところもあるけど通して聞けば「下手」(作者いわく)ってほどじゃないと思う(なんて私に比べたら子供だってうまいわな)、アルバム「アローンインサンフランシスコ」にはミステリオーソが入ってないので探して注文した、どんな曲なのか楽しみだ
島本理生「たそがれ」-赤ちゃんのいる若い夫婦、夕方奥さんが台所にいると赤ちゃんが泣きダンナが「たそがれ泣き」だと言ってあやす・・・
作者は佐藤友哉の奥さんで今現在小さいお子さんがいるハズ、で、これが小説?エッセイじゃないの?まあいいけど、というかこういうものを書けるのって母親の、それも若いうちの特権かもわからんもんね、いや最近は父親もこういうの書くのかな、そう言えば堀江敏幸の作品も父と息子をテーマにしてるもんね、というわけで(どういうわけで)これ以上言うことなし
以上「群像」オワリ(たぶん)
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