筒井康隆「教授の戦利品」-おっそろしく近所迷惑なマッドサイエンティストのお話、筒井さんは変わってないなと言いたいとこだが、何か荒れてる気もする、以前は変人を描いてもどこか安心できるところがあったような、今回の主人公はただひたすらに破壊的、これが定年過ぎても大学に居座ってる老教授ってとこがかなりコワイ、またそこへ製薬会社が持ち込む企画もあまりにベタというかウソっぽ過ぎ、老大家が今さらこんな、いや老大家だからいいのか、新人が書いたらぶっ飛ばされる(ことはない?)、若い読者の受けはよさそうだから私のいや年寄りの気のせいなのかもわからんが・・・
青木淳悟「薄紫雲間源氏」-今はこの世のヒトでなくなった源氏=私が雲の上から自分が生まれた時を観察し考察する、なるほどそういう書き方もあるか、でもって自分が女の子だったらこのお話は全然違ったものになってたハズと・・・おいおいそれ元ネタの全否定だろ?
これじゃ源氏をよく知らないヒトには全然おもしろくないだろうし、よく知ってるヒトは「え、それ小説?古典をパクるならもうちょっとマジメにやれよ」と思うんじゃないかな、いやわからんでもない気もせんではないのだ、私も頭中将→左大臣とその長男柏木のファンだし、だけど源氏というのは超のつく古典中の古典で多くの先輩が様々にアプローチしてる、よっぽど覚悟決めてヒネらないと相手にされるほどのもにはならんと思うよ
日付変わっちゃうからとりあえずアップ
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