事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

ヤ・ラ・レ・タ!

2018-01-12 15:29:05 | 本と雑誌
ミラー「ミランダ殺し」和訳初出92年、たぶん未読だった、いかに私が忘れっぽくてもここまで古典的なトリック(というかテク)をキレイスパーリ忘れるとは思えない
タイトルが The murder of Miranda でミランダという女性が突然失踪する、これはみつかった時には殺されてるのかな?と読者は思うが生きてみつかる、その後しばらくして彼女を嫌ってた感じの悪い婆さんが死ぬ、事故死に見せかけた殺人と判断されミランダに疑いがかかる・・・
あ、これはこのタイトル、ミランダが被害者なのか犯人なのかわからないという英語にしかできないヒッカケなんだな(例の The murder of my aunt 助詞の of は目的格も所有格もとれる)と読者は一応思うけれどまさかこの大ヴェテランがそんな見えすいた古典ネタをそのまま使うわけはなく犯人はミランダ以外の誰かでなくてはいけない、だが唯一動機のありそうな被害者のダンナが犯人というのもこれまた古典的過ぎて(女が殺されたら犯人は亭主に決まってる)つまらんわね、はて真相は?

そっか、これもありがちと言えばありがちだけど・・・タハ最後にさう来ましたか、結局ミランダは被害者になる運命なんだろか、おい新米弁護士もうちょっとだけがんばれよ、無実の人間が有罪になるのは寝覚め悪いからな、あ、これネタバレになってないよね?

解説者いわく「アラゴン(弁護士)は成長していない」別にいいんじゃない?探偵役ってそういうもんだし、だけど「明日訪ねてくるがいい」も読み直したくなっちゃった、何か不経済(何を今更)

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