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遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

乾くるみ

2015-03-20 12:06:14 | 本と雑誌
あんましこのヒトをほめたことはない気がするが、これはけっこうイケてると思う、一見「夏への扉」風に人工冬眠のお話かと思いきや、あっと驚くトンデモ結末・・・何となく先が読めたってレビがチラホラあるけど、ホントかね、こんなん人工冬眠(これもたぶん「考える機械」並みな不可能テクの一つだけど)以上に「ありえねー!!」なシロモノじゃないか(いやちゃんと伏線は張ってあるんだが、おっとネタバレ自粛)

ただ彼(作者)、本気で「行き過ぎた科学」を否定してるんだろか、私に言わせれば今の科学は行き過ぎてるどころか、宇宙についても生物についてもまだまだ至らないとこだらけ、人類が滅亡するまでに(あるいは地球に水がなくなるまでに・・・どっちが早いのかなあ?)もうちょっとわかることが増えるとよいな、ぐらいの感じなんだが、たとえば白血病の子供が骨髄移植でもし助かるのなら助けたいと思う、親ならそれが当たり前なんじゃあるまいか(心臓移植だったらちょっと考える、これは一人助かるために一人が死ななきゃいけない、差し引きゼロだから)

追記-何となく読まされちゃったというかあんましトンデモなオチなので深く考えてなかったというか、よーく考えてみるとこの主人公(男の方)あまりと言えばあんまりな変態じゃなかろうか、と(他の方の感想を読んで)今頃気がつく私もかなりなあんまり(どういう意味?)だが、やっぱ(いかにトンデモであろうと)そんだけ「夏への扉」は時代を超えた名作なんだってことなのじゃあるまいか、わけわからんくてゴメン、買って読んでちょ