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遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

明暗変換

2009-02-21 18:20:18 | 音楽

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荒城の月」である-と言いたいところだがそうは聞こえないと思う、音符の並びは同じ(滝廉太郎の原譜ではない、たぶん山田耕筰の編曲版)だがシャープを二つつけたのでメジャーなメロディになってしまったのだ。けど元の曲がいいからこれも悪くないと思う、作曲者には殴られるかもしれないが「春高楼の」と「秋陣営の」をこっちで歌って「今荒城の」と「天上影は」を元のメロディで歌うというのもありではないかと思う

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もう一つ行ってみよう、「美しき天然」これは「日本の唱歌」に載ってる譜面通りだがフラット三つをとっぱらったのでやっぱしメジャーになった-のだが、この歌は元々こうだったという説なくはない、書いてたのは鮎川哲也だから話半分だが
バイオリンを弾いて街頭で歌う演歌師の青年が、野口男三郎のことを詠んだ(鮎川版では男三郎本人の遺書ということになってたんだがどうも違うらしい)「ああ世は夢かまぼろしか」という歌詞をマイナーのメロディに載せて歌ったらこれが大受け、おかげでこの曲が後世に残ったとのことだった
ま、そうかもね、元の詩「聞けや人々おもしろきこの天然の音楽を」はいまいちおもしろくない-というか今や完全に忘れられてると金田一さん(または安西さん)も書いておられるもの(注:このメロディの出だし、「ああ世は夢か」を歌いやすいようにほんのちょっと変えてあります、何せ自分はこの30年間こうだと思い込んでたんで)

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図に乗ってさらにもう一発
与謝野鉄幹「人を恋うる歌」-「日本の唱歌」の譜面はフラット一つのマイナーだがこれはシャープ一つのメジャー、解説によれば元々こんな感じの元歌(三高の寮歌だったらしい)があったのに鉄幹の歌詞を乗せて今の歌ができたのでは?-とのことなんだが確かに「妻をめとらば才たけてみめうるわしく情けある」ならこっちの方があってない?