■■【経営コンサルタントのトンボの目】 日本の醍醐味詰め合わせ
経営コンサルタント事務所
B・M・S・21代表 山本 修 先生
日本経営士協会 専務理事 関西支部長
山本先生は、美容サロンを独立開業され、その経験を元にサロン経営者に「商品管理」「顧客管理」「計数管理」を提案し、サロン経営の生産性向上に成果を上げてこられました。近年は中小企業のコンサルタントとしてもご活躍中です。
また「日本経営士協会 専務理事」という重責を担うとともに「関西支部長」としても活躍されておられます。
※筆者詳細情報→ http://www.jmca.or.jp/meibo/pd/0060.htm
◆ 日本の醍醐味詰め合わせ ◆
リオ五輪の閉会式で、安部総理がマリオに扮して土管から出てきた一連の演出については、賛否両論ありましたね。概して、おもろい賛成の仕方が難しいから、簡単な否定がもてはやされるのはいつものことです。
小学校の学級会では、ほとんどのこどもが執拗なまでに多数派の賛成意見をしていたのに、コーヒーのブラックが飲めるような年代になると、何かと苦味が気に入ってしまうんでしょうか。
とはいうものの、今回の件は称賛も多かったように思います。個人的にはブラックが苦手なので、牛乳でまろやかにして貰った意見の方が好きです。
ところで、仏教のある経典には、悟りの段階を牛乳の精製度合いによって生まれる5つの味に例えているものがあります。先ず最初の段階が乳味、次に酪味、生蘇味、熟蘇味、最後に醍醐味となります。つまり、醍醐味が最高の味かつ最強の悟りなんですね。
此の醍醐味を古代インドでは、サルビル・マンダと言ったそうで、これと牛乳に含まれるカルシュームを融合して命名されたのがカルピスなんですね。今度、カルピスが送られてきたら、コーヒーをカルピスで割ってみるのもいいかもしれません。ブラジルと日本の融合です。
五輪会場の引き継ぎパフォーマンスは閉会式の醍醐味です。ですから今回の演出も特別なことでもないのですが、何がすごいって、やっぱり日本の技術がすごいですよね。
平和の祭典を政治利用しているのではなんていう議論があると思いますが、そんなことより技術がすごいですよ、それで上品なんですよ・・・。
どう考えても、日本の政府は先ずその二つを世界に見せつけたいはずなんです。見せつけておかないと、なめてくる国が居ますからね。なめられてもええやんという議論があるとは思いますが、なめられたら再びペリーが来航するかもしれませんからね。不平等な条約なんかこりごりですよ。
安部総理登場の前ふり映像には、日本の技術があちこちに詰め込まれていました。新幹線、橋梁、大塔、テレビゲーム、花火がありました。また寺社仏閣など歴史の深さも盛り込まれていました。世界的に人気のある日本の漫画アニメ及びキャラクターを登場させ、全てを融合させるという芸術性の高い映像に作られてありました。
とどのつまり、この見事な融合術こそ、他国が真似できない日本の面白さですよね。次回の五輪に世界が期待しますよ。
ただ、世界の誇れる聡明なドラえもんが、ドリルで地球を立てにえぐっていく道具を出すのは、流れ上、しゃーないですけど、映像的には怖いですね。日本の醍醐味は、地球にやさしいトンネル堀削と、選手の根性と、面白さだと思っています。
参考文献産経新聞夕刊掲載 「笑い飯哲夫のあちこち恢恢」より
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