■■【時代の読み方】 和菓子にみる東西の違い<1/3> 2015/01/22
時代の流れを時系列的に見ると、見えないものが見えてきます。NHKの放送や新聞・雑誌などを見て、お節介心から紹介しています。
■ 和菓子にみる東西の違い 2015/01/22
テレビを見ていましたら「和菓子にみる東西の違い」という番組に興味を持ちました。虎屋文庫研究主査の森田環氏が解説していましたので、ご紹介します。
◇1 お汁粉vsとぜんざい
日本を東と西に分け、風習や人々の気質などを比較することは興味深く、古くから文献にも取り上げられてきました。食べものも例外ではないようで、材料や調理方法の違いが目立つようです。
食べ物と言いましても範囲が広いですので、和菓子を中心に、見るだけでも大は違いがあります。
寒くなると和菓子の代表の一つが、温かい「汁粉」や「ぜんざい」です。少々脱線しますが、江戸時代には、汁粉は、夏の食べ物だったと聞いています。
汁粉もぜんざいも小豆を使った甘い食べものですが、東京育ちの私には、粒餡で汁気の多い、とろっとした中に焼き餅が入っています。このようなおしるこを「小倉汁粉」と言うのだそうです。
これを関西では「ぜんざい」と呼ぶようですが、これに対して、こし餡で汁気の多いものは、東京では「御膳汁粉」、関西では、これを「しるこ」と呼んでいます。私が食べてきた小倉汁粉は、「田舎汁粉」とも言われ、少々さげすまされた食べ物のようです。
「ぜんざい」といいますと、餅の上に、汁気のない餡をかけたものをいうと教えられてきました。東京に育ったと言いましても東京の西部でしたので、都心に出かけることを「東京に行く」と言っていました。子供の頃、デパートでぜんざいを食べさせてもらったときに、栗が入っていて、「東京はやはり高級なのだ」と思ったことを覚えています。 <続く>
■ 日韓国交回復50年 改善ができるのか?<2/2> 2015/01/21
日本と韓国が国交を回復してからことしで50年となり、出石直NHK解説委員のお話を中心に考えてみました。
前回は「◇1 50年目の転機」でした。今日は後半の2~3、完結編です。
◇2 なぜ、関係が冷え切ってしまったのか?
イ・ミョンバク前大統領の竹島訪問や天皇陛下に対する発言が、一つの契機です。また、中国の台頭で、日本の国際的に相対的重要度低下も影響しているでしょう。
しかし、何といっても歴史認識、とりわけ慰安婦の問題が大きいのです。さらに、歴史認識をめぐる葛藤が、相手国に対する世論を悪化させ、悪化した世論が政治的な歩み寄りを阻むという悪循環を生んでいます。
例えば、2013年年末に安倍総理大臣が靖国神社を参拝した折に、韓国側が強く反発しました。それに対して、日本で韓国に対する反発が強まり、そうした動きが韓国に伝わると韓国側の反日世論が高まります。その繰り返しになっています。
このように政治レベルで対話が進まなければ、国内の世論も改善しません。
◇3 2015年は節目で、チャンス
「日韓国交回復から50年」、「戦後70年」、韓国からみれば「植民地支配解放から70年」、そして「南北分断から70年」と節目の年です。節目の年をきっかけに関係修復を図りたいという点では、日韓の外交当局者の考えも一致しています。
日韓双方とも世論の大半は「日韓関係は重要だ」と考えているという調査結果もあります。
ヘイトスピーチなどで相手の気持ちを魚出るようなことを行えば、ナショナリズムの高まりで、感情的になりK世論がさらに過熱しかねません。
日韓両国でも様々な催しが企画されています。こうした行事を通して相互交流や相互理解を深めたいですね。
日韓両国はここに戦後20年に亘る空白を埋めて、友好親善の新しい時代に入るべきですし、それを行うのは「今でしょう」。 < 完 >
■ 日韓国交回復50年 改善ができるのか? 2015/01/20
日本と韓国が国交を回復してからことしで50年となり、出石直NHK解説委員のお話を中心に考えてみました。
◇1 50年目の転機
経済界や若者の交流などは活発に行われていますが、近年、日本と韓国の国同士の関係は、こじれにこじれてしまっているように見えます。
関係は”異常に”冷え切ったままで、安倍総理とパク・クネ大統領との首脳会談は、オバマ大統領を交えた会談を除いてまだ一度も実現していません。外相会談は行われていますが、これもすべて第三国での会談です。隣国同士ですので、相互の国を訪れての会談があってしかるべきです。
では、なぜ政治レベルの対話が進まないのでしょうか。
関係改善の主な障害となっているのが、慰安婦などの歴史認識や領土問題、そして両国の国民感情です。
出石氏によりますと、韓国側のハードルが高過ぎるという見方です。韓国政府が、「慰安婦問題で一定の前進や歩み寄りがない限りは首脳会談には応じられない」という姿勢を崩していません。
日本政府は、色々難しい課題はあっても、いや課題があるからこそ首脳会談を行って意志疎通を図りたいとしています。しかし、国内世論は冷めています。
内閣府が2014年10月に行った世論調査では、韓国に「親しみを感じる」と答えた人は
31.5%で、一年前より10ポイント以上減っています。逆に「親しみを感じない」と答えた人は66.4%で、一年前より8ポイント以上も増えています。
数年前の韓流ブームで日本から大勢の観光客が韓国を訪れたり、韓流スターが人気を集めたりした頃と較べますと、様変わりです。 <続く>
上記以前の最近の記事 ←クリック
【今月の経営コンサルタントの独善解説】 ←クリック
毎日複数本発信
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |