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毒ガス(化学兵器)

2017年02月26日 08時30分24秒 | その他
 マレーシア当局の発表によれば最強の毒ガスVXが暗殺に使用されたとの事。北の国の関与が濃厚とは言え具体的な証拠はありません。このVX、かつてオウム真理教が港区で殺害目的で使用したと言われています。

 毒ガスは国際的な条約で禁止されていると言っても、北朝鮮を含む数か国は化学兵器禁止条約を未締結なので、制約を受けません。

 毒ガスはいまだに世界中のあちこちで保管され、最近でもイラクやシリアでも使われたと言われています。戦場で使用される可能性もありますから、どこの国の軍隊でも防毒マスクを備えていて、かつての日本軍でも兵隊に持たせましたし、軍馬用の防毒マスクだってありました。

 さて、毒ガスは残念ながら化学の分野。その昔、ドイツの染料会社(IG染料)が毒ガスの研究に熱心だったと父親が話していました。染料は繊維に化学的に染着するもので、毒ガスも似たようなしくみで生体の組織に作用すると習った記憶が有ります。染料の研究の歴史は古く、化学の発展に寄与する反面、このような物質も派生しました。

 毒ガスの製造自体はそれほど難しくないと聞きますが、実際に製造に携わる人も生命が危険。ドラフター(排気装置つきのチャンバー)を使用して製造するとしても、よほど性能の良い装置でないと怖いし、屋外に排気されたら周辺の住民も危険。水銀や硫化水素、放射性同位体(RI)どころの騒ぎではありません。普通の化学屋ならわが身の危険と言う観点からも毒ガスの製造はイタシマセン。

 製造するのも一苦労、運ぶ際には外交官の手荷物に隠す必要が有る上、実行犯にも危険が及ぶこのような物質を使う意味があったのでしょうか。


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