よもやま解体新書

山下和也の制作、見聞記. 北へ西へ南へ。

帰還'

2005-05-21 12:39:00 | Weblog
先週の日曜は東京芸大で行われた修復学会に行きました。芸大の保存修復科のPRで陳列館に模写がたくさん並んでいた。久々に会えた人、会えなかった人といろいろあったけど、夕方に東博に行き常設と東洋館(意外と面白い?)とShopに行く。そしていつもの如く本で荷物が重くなる(笑)東洋館ではShopのおねぇさんが雪舟展の余りですけどといってPostcardをオマケしてくれたのは思いもつかぬサプライズ!なんだかとてもHappyな気分になりました。
その後ラトゥールを見ました。思っていた作品が全部はなかったけど3、4点特にいいのがあり、模写や工房作の展示もありました。ラトゥールって映像的だなって勝手に思ってるんですがフェルメールの映像とはまた全然違うななんて思っていながら眺める。ここの常設のイコンも割と面白い。
で、そのあと六本木ヒルズの森美術館へ。夜の展望台の眺めが壮観。クサマトリクスのインスタレーションを思い出した。秘すれば花展とストーリーテーラーズ展、アルマーニ展とまわる。どれも良いがアルマーニ展が個人的には一番面白い。割とファッションデザインの展覧会好きなんです。異素材、異文化の多様なRemix感と、商品として洗練された美しさや品があるでしょ。でも三つとも私の興味をそそりますよね。終電になったけど満足。
さて、制作の締め切りも架橋に入ってきました。帰ってきたってカンジ(?)現在骨描きが一双終わるという状態。明日で彩色に入っていける所までまずはひたすら描きます。やっとの休みですもの。存分描くよ。

イケイケの日(5/5)

2005-05-05 23:07:20 | Weblog
うーん、思ったより念紙に時間がかかる。今回は安い和紙にグレイのパステルを塗って作りました。念紙(トレース)は結構人に寄って違うみたいで絵具で作る場合は日本酒の粘性を利用してとれやすい状態をつくるのですが、薄墨、黄土、ベンガラなどを使う事が割と多いみたいですが、他に鉛筆や木炭、トレ-シングペ-パ-等使うみたい。
とにかくモチーフ数が多いわ。G.W.はここまでか。でも手ごたえは感じてます。

休日の休日

2005-05-04 19:47:54 | Weblog
今日は昼から古書祭に行っちゃいました。なんか不健康な気がして家を出る。全部まわれなかったけど案の定一万円がポーンと無くなった。そのあと日用品等でポポーンともう一枚…。
勢いでかつくらでガッツリ食べたので帰ったらしっかり制作やります。ガンバレ念紙と骨描き!

ついに…

2005-05-03 22:15:32 | Weblog
いやはや、あまりの忙しさにすっかり日記つけれなくて気が付けば10日近く書いてなかった。申し訳ないです。
さてG.W.は毎日京都FM聞きながら制作三昧です。やたらと忙しかった分僕にはとても至福な時間です。
今日は参加作家の福元さんがDM等持ってきてくれました。お互い制作があるので少しの時間でしたが、「がんばりましょう!」と言って去りました。G.W.前夜には先輩の上田さんに本紙の張り込みを手伝って貰いました。(というよりして貰った…。)真夜中で疲れて眠いのにも関わらず絵の話等をしながらなんとか張り込めました。雁皮紙は水を含んだらやたらと伸びるので少し手間取りました。
予定はおしまくりでさっきついに下絵完成!いやホント長かった。細部まで描いていたのとやはりモチーフ数の多さが大変やった。で、何を描いてるかという事ですが、花は花でも四季の花を春夏と秋冬で二曲一双で一隻ずつ描いてる訳です。ですから片方だけでも10種類以上あるので大変大変。
四季の花を仏画とコラボさせようと思ったのは伊年印の四季花の金屏風をあらためて見た時に花の絵というよりも花咲き誇る浄土の光景を思った事がキッカケです。また四季花の屏風の中には時間感覚やうつろいといったものがある訳で永遠のように栄華を誇りながらもそうではない、永遠とは一瞬であるという事、絵のビジョンはまさにその一瞬ではないかと思うのです。四季の花がひとつの空間に咲き誇るなんて、晴天のへきれきですよね。故人は自然現象の中に神や仏を見てきました。日月星辰、山水花木etc.きっと金色の地に咲く四季の花花の光景には仏や浄土がみえたのではないかと思います。
さ、いまから念紙で写して骨描きの線描だ!