よもやま解体新書

山下和也の制作、見聞記. 北へ西へ南へ。

観る ジャコメッティ

2006-08-26 23:40:42 | Weblog
今日はジャコメッティ観に行きました。かなり興味深かったけどジャコメッティの鉛筆による模写まで数点出品。中世彫刻の模写(鉛筆画)はある時期の作品にそっくりというか引き寄せた感じがあるけど、これがやたら呑めりこんだのかグリグリ筆跡が彫刻してるんだなー。こんなトコにも模写ブームきてる?ちなみにジャコメッティには模写に関するノートという文書があるんだけど、書いてる途中でジャコメッティ的な見解で記述を放棄しちゃうんだよね。

あと兵庫県立近代美術館の図書室は近現代がマニアック。地方の美術館の図録が結構ある。あと近現代中国絵画も割とあるから、あまり眼にしないものがお目にかかれる。誰やねん?となる。
今日は最近出た井上有一全書業三巻をざっと観る。置いてあるのは流石です。いつももう少し早く来ればと惜しまれる。

一階に光島貴之さんがライヴで描いたという作品が並んでいた。これは現場観たかったなー。


盆明け

2006-08-21 19:25:21 | Weblog
盆はここ数年奈良博帰りに燈花会に行く事が多くなってますが、年々改良されてて良い感じですね。広い敷地を使ってるから迷子になる人もいるやろけど、芝や土の広い敷地を歩くのは京都にはない感じです。
今回は子島曼陀羅の復元模写とオリジナルの並列を観にいったのですが、上げ写しの下図も出てて二人の模写作者の性格の違いが感じられ面白かった。源氏の復元の時にも両者の違いは感じられたが、ちなみに子島のオリジナルも何人かの手によるものらしい。
ちょうど観覧中に突如原因不明の停電にみまわれて館内が真っ暗になってしまった。すぐに自家発電に切り替わったけどサーチライトがピカチュウ並に点滅。刺激が強過ぎて一旦皆退出―
誰かが「ルパンが来たんや!」と盛り上がってる。しばらくして復帰作業が終わり十一面観音を観る。実は初対面。まさに平安の香漂うって感じの国宝。状態もよく、京劇のように強い隈取が特長的。常設もよく、冷泉為ちかやレアなものがしばしば出てました。あとやっぱ仏像達は凄いですね。秋篠寺もきてたし法隆寺の毘沙門他、この充実度は奈良ならでは。
あと金魚とクワガタをひょんな事からいただく。かわいいねー。クワガタも意外とひょうきんなヤツじゃないかー。タフやし。
部屋も盆で大分スッキリしてなんか準備出来たぞって気分で、次のテーマの草稿もぼつぼつ描き始めた。


花鳥日和

2006-08-05 23:53:38 | Weblog
今日は日帰り東京。
朝から宮内庁三の丸尚蔵美術館へ。動植さい絵と旭日鳳凰図を観ました。修理の新知見もポスターされてました。個人的には旭日鳳凰図はかなり前から観たかったんですが、やっぱ凄いね。老松白鳳図と比較出来たのも良かったけど、とにかく壮麗でした。反対側に列んだ抱一の花鳥十二ケ月が霞んでました。
続いて三井記念美術館の日本美術の中の「うつし」をテーマにした展覧会へ。茶碗、能面等の工芸から書、画とあり、応挙の雪松図を弟子や孫の応震が継承として描いてたり。原本と「うつし」の並列構成で、なかなか面白かったです。
そのあと東博へ。プライスコレクションです。やっぱタイル絵で有名なあの絵の前には黒山の人だかり。
この絵は若沖でない説があるんですが、あの絵の前に立つと皆どうでもいいみたいです(笑)あの生物は何やとかつっこむ人多かったけど、別に火星人が紛れこんでてもええやんみたいな。
まぁ、とにかく優品揃いでしたよ。
で、常設も河鍋暁斎の山姥でてるし、コウリンの立葵孔雀屏風出てるし、東洋館では更紗特別展示に中国絵画は知恩院と東博の蓮池水禽にりょ紀の大ふく、趙昌の草虫図巻に筆耕園の王淵まで見れて、やたらと濃い作品群でした。さすがにヨロヨロンまでは行けなかったけど、満腹ですわ。


明けて沈没

2006-08-03 20:55:15 | Weblog
先日、日本沈没を観ました。奈良や京都、大阪も沈んでるー。国会も東京タワーも折れてる。富士も噴火目前で日本全国火山灰。
怖いものみたさでしょうか、ストーリーというより沈没景が興味深い。でも、大仏が肩まで浸水して斜めになってる姿はなんか温泉みたいで、またベタすぎて不謹慎にも笑いそうになった。あとなんか三瀬さんの絵みたいな映像だったのもなんか可笑しかった。
今日はポストに先日の還暦祝いの礼状が恩師から届いていた。はじめて頂いた手紙だけに、驚いた。先日の会をとても喜んで頂けたのだとあらためて感じる。じーん…。