よもやま解体新書

山下和也の制作、見聞記. 北へ西へ南へ。

はなの姿

2014-04-17 20:06:20 | Weblog
近代大阪画壇の日本画を特集した展示があり、見に行きました。大阪近代美術館のコレクションで、なかなか見応えのある作品が並びました。北野恒富をはじめ、島成園、三露千鈴と大正ロマンな美人画だけでなく、京都画壇の石崎光揺や榊原紫峰の大作など優れたコレクションに驚きました。

また、京都駅のさくら展もなかなか良かったです。稗田一穂さんは私の高校の大先輩ですが、昔から夜桜の作品が魅力的で2点も見れて嬉しかったです。また、山本丘人の代表作の桜や、加山又造の道成寺の桜!しかもこの桜は速水御舟のスケッチを下敷きにして、彼が作品にしなかったその元ネタを拝借して花を咲かせたとある。加山らしいタブーな作品。この桜の描写は、他の加山作品の桜とちょっと違っていてなかなか面白い。
爽やかな桜の絵と、どこか妖しい桜の絵。ハレとケの両面を持つ姿に私はひかれます。