よもやま解体新書

山下和也の制作、見聞記. 北へ西へ南へ。

ベルリンワークショップ

2017-07-20 15:41:49 | Weblog
水墨画のワークショップでベルリンへ行ってきました。初ドイツ、初ベルリン。

座学と実習を担当していて、前日は接着剤と日本画の講座を別の方が担当。旧知の仲です。この日までにパワポや手本の作成や裏打ち、英訳など諸準備がありましたが、英訳の仕事は大変だなぁとつくづく思いました。まして専門的だし、水墨画だと中国語もあるし、文字としてのテキストとスピーチの講演内容と両方、しかも当日は同時通訳。
時間配分もその分変わってきます。協力事業でスタッフがいるって本当に助かります。ベルリン自由大学の近くで実習だったのですが、歩いているといろいろな植物が生えていて植生が豊かだなぁと感じました。近代医学以前にも薬草学が盛んだったようで納得が行きます。ドングリや葉っぱも日本とはまた少し違った形で面白い。もう少しドイツの植物について掘りさげたくなりました。ワークショップ中は仕事が終わり、御飯を食べるとショッピングのお店はほとんどクローズしているので楽しみは食事。こういう時も大勢いるとシェア出来るし、経験者にいろいろとチョイスして貰えるからとても助かる。おかげでいろいろと食べました。高脂血症の階段を確実に一歩前進したであろう・・・。
座学では水墨画の背景にある中国思想、文房四宝の各製造方法や特徴と効果、技法と実例でした。実習は様々な酒類と加工を施した紙に竹の絵を描いて貰ったのですが、紙の準備もスタッフが優秀なので指示だけでOKでとても助かりました!本当にありがたや~。
講習生はみんな真面目でしたけど、楽しく充実していたようです。次回やるときの改良点もわかったので次はさらに良い内容にしたいと思います。

金沢に行ってきました。

2017-07-13 07:14:56 | Weblog
7/1、2と金沢に文化財保存修復学会へ行ってきました。行きは大雨で電車が遅延して着いてもずぶ濡れ。おかげで学会は人と湿気で体力消耗がハンパない。でも毎回行くと勉強になるし、欠かせないです。合間に21美の池田学展や鈴木大拙美術館で息抜き。県立美術館の常設展も内容が良く、琳派作品や前田家の甲冑、特集展示の写生画巻も見応えがあった。別館には修復工房が立ち、見学できるようになっている。
金沢には昨年に箔一の美人画の仕事でご一緒したHotchkissというデザイン会社が運営しているギャラリーがある。ちょうど21美と歌劇座の間にあるのだが、そこではtupera tuperaというユニットの展覧会がやっていた。金沢のいろいろな観光地、特産物がイラストレーションされており、またワークショップで80人もの参加者が作ったオブジェがインスタレーションされて街のオブジェが並んでいた。素敵な展覧会でした。今回は宿が片町だったのでちょっと繁華街。夕食は近所のB級グルメの8番ラーメンやハントンライスをいただきました。食と文化は出向時の必須項目です。
帰ったら今度はすぐにベルリン行きです。

夏はワークショップ日和なのですね。

2017-07-13 06:52:53 | Weblog
夏休みは毎年、京都で小学生向けの日本画ワークショップをやっているのですが、今年はスタジオを借りている神戸元町でもアート林間学校というワークショッププログラムがあって、そこでも講師をすることになりました。大人の弟子入り企画というのがありまして、日本画の修復家に弟子入り!ということで、掛け軸の損傷についての理解や調査カルテの作成ワークショップをやります。あと、これは別機関のお手伝いですが、ベルリンで水墨画の講義と実習プログラムを担当することになり、パワポや手本作ってました。7月はじめに金沢の保存修復学会に行った後、即ベルリン行き!帰ってきてワークショップ!
そうそう、あとグランフロント大阪の無印良品で水墨画の展示を企画したんで、それのトークイベントもあるんだった。秋もCAPのイベントあるし、夏が終われば冬の個展と別件のプロジェクト準備。最近毎日1回はパソコンか筆持ってる気がするけど、少し前はそんなことは絶対ママならない状況だったのだから、これって幸せな事だな。良い結果を獲られるよう、バリバリ働きます!