よもやま解体新書

山下和也の制作、見聞記. 北へ西へ南へ。

春よこい

2007-03-11 20:14:41 | Weblog
今年は暖冬だと言うが大阪に比べるとやはり滋賀は寒い。ニカワもまだゲル化するのね。東京では少し桜が咲いていた。もう春ですの。
フナイさんのよびかけで太郎さんと三瀬さんを中心に久々に飲み会をする。会う度にそれぞれの状況が変化していて、話を聞くのが僕にはとても貴重。この日は坂内さんや西田さんにも久々に会えた。
いろいろな立ち位置を取りながら絵を描く事と関係し続ける人達とこうした場を持てる事はいろいろと有り難い。
四月から少し環境が変化するのでなんだか整理しておかなくてはと少し気がせせこましい。
ふと思い出したかの様にブログの書き込みナドしてみる。


2月は屏風用の紙取り、ドーサ引き等する。仮屏風の下張りと本紙の貼り込みを終え、別作品の下絵を進めて時間が過ぎて行きました。この月は予定の変動が激しくてなかなか確定した約束が取り付けない状態を過ごす。
毒書は赤瀬川源平書店という企画で思わず買ってしまった本を数冊読む。他にジョサイア・コンドル著の河鍋暁斎文庫本を読む。この本は弟子として助手を勤めたコンドルが制作の詳細をかなりマニアックにレポートしていて、しかもその作品が確認出来るので、暁斎の技法がかなり理解出来るという事です。特に美人画の屏風の彩色工程はなかなか面白い。
3月は4月以降の予定の逆算から屏風の下絵を本紙にトレースし始めました。それに準じた小品用に同じ紙で数点貼り込む。平日の僅かな時間の積み重ねで三月中に下絵のトレース完成後、小品の彩色を進める予定。
年明けに納めた人形用の屏風が森小夜子さんの人形教室展に依頼者の人形と共に並んでいた。人の手に渡った作品と再会するとなんかちょっとくすぐったい。