よもやま解体新書

山下和也の制作、見聞記. 北へ西へ南へ。

MAYAMAXライヴ

2009-01-29 07:04:10 | Weblog
「座辺師友」とは先に読んだ魯山人三部作の中にあった言葉で、ざっくりいうと身の回りにあるものからは益を受けるのだから身辺・日常にはよい師友をおけという事でもある。
湯呑みひとつにしても日常使うものであれば、ありあわせよりは気の合うものの方が幾分良い。そういえば故・有元利夫さんは魯山人の湯呑みを使っていたそうだが、まだ駆け出しの頃、骨董商に自分の作品と交換して欲しいと進言したという話を聞く。

ふと京都現代美術館に行き、地下の魯山人室でこの言葉が目に止まったのだ。因みにメイン展示はMAYAMAX展。十牛図がテーマ。当日は建仁寺の禅居庵でライブペインティング。会場はたくさんの人で埋まっていたが、本人は観客と話しながら100号のキャンバスに一頭の牛を描いていった。2歳児のヤジを笑いに変換しながら会場全体と終始トークしながらで飽きさせない。むしろ描く事が話のネタになっていて、トークライヴショーに近いんじゃないかと思わせる。時間は約50分でしたが、終始会場を楽しく盛り上げながら、更に説明しながら絵を描くって難しいですよ。ちょくちょく近くにいたセキユリヲさん?に話かけながらやってたけど、いやー、ナイスパフォーマンスでしたよ。だって面白かったから。

oeufs(ウッフ)ヘ

2009-01-24 23:03:00 | Weblog
朝、大学の図書館に本を返しに嵐山へ。
大学前のバス停には芸能の神様のおられる車折神社があります。昔、富岡鉄齊が神官をしていたところであります。境内にはたくさんの芸能人の名札が立っており、春には富田渓仙に因んだ枝垂桜の渓仙桜が咲くこの神社は嵐山鉄道の車折駅への通り抜け道になっていてよく通ったものです。
せっかくなので遅ればせながらの初詣とおみくじをひかせていただく。
筒を振って出てきた木には六の番号が書いてあり、どうやら大吉のようだ。しかしこの木の棒、馴染みがあると思いよくみれば私も使っている霞筆の柄とサイズも模様もそっくりではありませぬか。でも神様ありがとう。今日からまた頑張ります。

さて、そこから一挙に網干まで電車でGO!
大学の同級生が妹とお菓子とギフト雑貨の店を始めたので別件の用事を兼ねて訪ねる。そのお店oeufs(ウッフ)はフランスで修行した絵美さんのケーキや焼菓子と版画作品を作る兄のデザイン雑貨の他、ラッピング用品やギフト雑貨などがある。カフェスペースもあるオシャレなお店でケーキや焼菓子もとても美味しかったです。
興味のある方はこちらもみてみてください。

http://oeufsnote.exblog.jp

小雨ふる日の散歩

2009-01-18 22:17:03 | Weblog
昼過ぎにアサヒビール大山崎山荘美術館の山口晃展に行く。高いパフォーマンスは流石です。この素敵な山荘でゆっくりとソファに座ったり室内装飾を観ながら散歩して珈琲を一杯いただくのがちょっと気にいっている。

数寄和 大津で開催中の「茶禅一味」佐竹さんの展覧会を観に行く。
書、篆刻、茶道具などアウトプットするかたちがいろいろな分、佐竹さんの趣味、世界感が感じられます。禅やお茶というと何やら敷居が高いと思う方もいるやもしれませんが、絵画のようなイメージではない分、様々な素材の持つ色やかたちや質感、取り合わせが見えてきますから、これもまた好みで楽しく観られるものです。佐竹さんにはもう少しいろいろとお話を聞いてみたいなと思いました。

広島へ

2009-01-12 01:42:53 | Weblog
広島市現代美術館で展覧会中のCaiGuo-Qiangの展覧会を観に行く。
広島は3カイメー(ナベアツ)。広島から路面電車に乗って比治山下で下車。川が流れていてそこが即座にあの川である事は察しが着いた。その公園の丘に美術館はある。ヘンリームーアの巨大なモニュメントアーチ越しに川と街が見下ろせる。美術館は川を眺めているかのように建っている。
野外彫刻もやはり戦争と平和がモチーフになっていると思われるものが並んでいる。今回の展覧会もヒロシマ賞として行われるもので以前には三宅一生の受賞に始まりイスラムのシリン・ネシャット等が展覧会を行っている。
CaiGuo-Qiangは世界的なアーティストで火薬を使った作品に始まり日本でもいくつもプロジェクトを行い、最近ではやはり北京五輪の花火が有名ですかね。
今回は展示も興味深く是非行きたかった。
会場は1階と地下。鰐と石彫レリーフモニュメントでお迎え。そのままヒロシマの火薬ドローイングと過去のプロジェクトの映像が流れる。(平安遷都1200年の京都市役所前でのプロジェクトもあったのですね。)炎と煙が一瞬にして現れ、文明と戦争と様々なイメージが脳を霞む。爆発は暴力的でもあるが作品は圧倒的に美しい。この両義性の中にこそ人の心に響くものがある。
地下はアーチ状の壁に4mX45mの火薬ドローイングによる山水画と30tの水を張った池があり、いわきのプロジェクトの廃船「無人の花園」がある。さっき見たヒロシマの川がフラッシュバックする。静謐な別空間が広がっていた。
このヒロシマに観に来て良かった。

岡山の笠岡市竹きょう美術館にも行く。澤田石民の展覧会。柏舟社の作品として林司馬の色紙大の作品も数点並んでいた。
竹きょうの作品も久々に観れて良かった。竹きょうの作品は林司馬の肉筆模写手本の中で竹きょう表紙絵絵巻なるものがあり、何点か模写したが、彩色のあの透明感など上手く司馬先生は描いておられたなとあらためて思う。

帰りはローカル線でゆっくり読書しながら帰宅した。

2009

2009-01-11 17:42:53 | Weblog
あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申しあげます。

実家で平穏に年越しして、元旦から一人早速襖貼りを始める。
二日は滋賀に戻り三日は毎年恒例になっている恩師宅での新年会。
翌日もまた別で新年会。美味しいものと楽しい時間はあっというま間。といいながら遅ればせながらの新年会が微妙にあったりする。

年は明けても年度は明けない。健康第一ですよ。