よもやま解体新書

山下和也の制作、見聞記. 北へ西へ南へ。

in 東京

2006-05-14 21:41:23 | Weblog
昨日は東京にいた。空はあいにくの雨。京橋の噂のsweetsの店は今日も開店前から列をなしている。
しばらくあるいてボストン美術館に着く。50周年の名品ぞろい。レンブラントのドラマチックな小品やジャコメッティの彫刻を観ながら久々にルノワールのシャルパンティエ嬢の絵をみる。愛に満ちた優しい眼差しの交感が画面から感じられる。隅々まで丹念に集中力を持って描かれ画家のこの絵に対する熱が感じられる。
モネの睡蓮二点も静かに深い空間を讃えていた。セザンヌはモネの目に感嘆していたが、私もモネが何を観ていたのか、考えていたのかという事はとても興味深く思っている。常に変容する水や光、自然と向きあい、また自然に身を置き描くということ、繰り返し描き続ける事はとても示唆的な事だと思う。描く事、観る事、今ここに生きている事について静かに語っているような気がしてくる。
ちなみに古本屋で手に入れたStuckeyのMONET:WATER LILIESは私の愛書。
ルドンも良かった。ルドンの色もとても興味深い。
青木繁の絵が三点も出ていた。ワダツミノイロコノミヤは前から観てみたかった。いい作品だった。
モディリアニやマティスのエレガンスを感じながら、土臭い麗子や関根正二の絵の大正臭を味わう。
最後に応挙の孔雀、宗達の扇面、雪舟の四季山水を観る。東西の名品を前に改めてその差異を感じられる展覧会でした。

その後、第一生命のエントランスをぐるっとまわって出光美術館に行く。伴大納言絵巻、もっけい、南宋画の小品、能阿弥の花鳥屏風、そして日月四季花鳥図屏風等が出ていた。日月四季花鳥図屏風は観たかった絵で、ロマンチックな絵に少し酔った。

オペラシティの武満徹展を観に行く。ここにもルドンのいい絵が数点、華岳や大竹伸朗もあったが、武満さんの楽譜がたくさんあった。様々な筆致の線があった。どんなリズムでこの楽譜の線は引かれていったのだろう。きれいな楽譜だった。
その本屋で武満さんの本とヤン・ファーブル、大原美術館の本を2冊買う。
その後ギャラリーでリュック・トゥイマンスの展覧会を観て帰省する。

きょうの料理

2006-05-07 20:02:01 | Weblog
ついにG.W.あけますね。今日はあいにくの雨でしたので、自宅でいろいろしてました。
昨日Nさんにも自炊してますか?と聞かれましたが、よく聞かれるんですよね。まー、凝ったものは出来へんし、自分一人で食べるのに時間もったいないんで簡単なものしか作らないんやけどね。
今日はNさんにもらったカボチャと田舎からもらった筍を使わせてもらいました。

きょうのメニュー

・ カボチャとワカメと揚げの味噌汁
・筍とネギ、きのめのせやっこ
・小鰺の塩焼き
・御飯
・納豆

めっちゃ普通ですが、純和風となっております。所詮その程度の御飯しか作れませんのです。
やはり連休のシメは和食で癒されんとねー。
では、御飯も炊けたようですし、いただきまーす。

亀田の日

2006-05-06 22:30:16 | Weblog
昨日は世間で言う(?)亀田の日! いやー、気持ちいいくらい強かったねー。試合ははよ終わりすぎたけど良かったんちゃう?
今日は本の返却に大学寄ったら花壇に牡丹が!前まで立葵とかやったのにいつの間に…ひと昔前はちょっと観たくてもわざわざ出かけなあかんかったのに、いいな―。とか思いつつ歩いてると後輩のNさんに会う。なんでも生涯学習の手伝いで出勤だとか…ご苦労様です。そのNさんも今年で助手卒業だそうで、知ってる人が少しずついなくなるのはちょっと寂しいですね。(と言っても会う事は稀なんだけど…)
コーヒーいれてもらってありがとーっていただいてると講師のSさん出勤。実はロッククライミングが趣味らしくて、写真みてビックリ!このヒョロッとした人がこんな岩登ってるなんて(笑)
あと西大津から歩いて30分程のとこにある岩にもちょびックリ。そういや昔読んだ白洲正子の「かくれ里」で近江は巨石の国って言ってたなぁ。
で、今日はG.W.中の目的だったパソコン購入!でも届くのは二週間後やけど…。

信楽京都大阪

2006-05-04 17:23:28 | Weblog
ミホのバーグコレクション観てきました。いいトコなんやけど、信楽の山の中で遠いわー。なかなか良いけど展示替えが多くて観損じたものアリ。気になったのは快慶の地蔵立像とか小さいけど存在感あってキリカネも状態良くてイイモンでした。あと山雪72歳の西湖図屏風とか大雅の蘭亭曲水も大雅の大作の中では良い部類でした。
でもいつもミホに行くと、仏像とかエジプトとかヨウとか長く観ちゃいますね。アフガンのほんのり紅がかった菩薩とかとても色っぽいし、エジプト像のたたずまいとかなんかシンセン。
そのまま川端龍子も観てきました。ほぼ、大作屏風ばかりの展示。草炎 草の実 等の金属泥のみを駆使した作品や琳派的な新樹の曲、金閣炎上やカッパの嫁入りとか桃山風の龍子垣とかなかなか見応えありました。でもスゴイのは作品エピソードでどんな大作も一ヶ月に制作期間を決めて、用事の入らない限り朝9時から晩9時まで描く生活で必ず予定の数日前には仕上がっていたらしいのです。確かにあの大画面では必要以上の細密描写はあまり意味ないし、下書きはあたり程度で後はあの運筆力で描ききっているから出来る事なんだけど、やっぱり感心しますよ。ちゃんとこれ以上やっても無駄ってトコまで描いてる気がするから。

その後、福元さん(ジャックの出品作家)の個展に行きました。蟹、果硫と続いて今回はナマズ尽くし。泥や砂子の使い方が特徴的です。あと題材もマニアから一般まで幅広く対応な処が福元さんらしい。
会場で田中さん(ジャック出品作家)に会う。田中さんもストリートギャラリーに搬入前。仕事あがりでオナカも減ったなーという事でゴハンを一緒する。二人ともあまり飲めないのでそこは具合がいい。
近況話から自炊話になってなぜか仏像話になってサヨナラする。(実は田中さんは姉妹で東寺の立体曼陀羅を観にいく程、仏像好き。みうらじゅんの見仏記のDVDを持ってるらしい…)
そんな感じで実家に帰省したのでした。

うたううあ デパペペ

2006-05-01 22:30:15 | Weblog
世界卓球日本は銅メダル。アジアは卓球強いねー。格闘技仕立ての卓球の盛り上げ方もあって今回は面白かったと思う。
昨日は久々にCD買ってしまった。ひとつはデパペペのニューアルバム。さわやかで繊細な音色のインスト。朝とか何気ない時にかけてます。 もうひとつは「うたううあ」というUAのアルバムで、密かにファンだったNHKのドレミノテレビという番組のCD。全部童謡で、うみ グリーングリーン 月の砂漠とかばっかりなんだけど、TVで ひらいたひらいた を聞いた時「おぉ、ええやん。」とか思って印象に残ってました。 わかりやすく楽しく、いい声でうたううあ
まぁ、UAの童謡カバーアルバムって事です。
セールス的に廃盤するかなとか思って買っちゃいました。ちなみにドレミノテレビは衣装もおしゃれでカラフル。しかも毎回ノンジャンルな音楽を紹介するハイブリッド番組。 当時、にほんごであそぼ もファンだったけど(衣装はひびのこづえ)この二つがグッドデザイン賞をもらった時、嬉しかったです。
なつかしやーなつかしやー。