よもやま解体新書

山下和也の制作、見聞記. 北へ西へ南へ。

日本画滅亡論 終了

2007-10-23 08:27:22 | Weblog
日本画滅亡論の最終日、延命と新生の普賢菩薩が並ぶのを観ようと出かけました。
会場は前回に加えて原本の参考写真が出ていたのと森本さんの各作品へのコメントが資料に加えられていました。

森本さんのショートコメント

今年9月に奈良国立博物館では(中略)「美麗 院政期の絵画」展が開かれました。国宝・普賢延命菩薩(京都・松尾寺)も展示されました。これはその推定復元模写(描かれた当時の姿を推定して再現する模写法)です。古典は過去から現代を批評します。「普賢新生菩薩」は作家が「普賢延命」から想を得て描き下ろした作品です。古典技法を縦横に駆使して、新たな普賢菩薩像の創造に挑みました。

会場で2点の並ぶ姿をじっと見つめながら、この作品は何なのかと再度考えました。やってる事がかなりシブイから真意を汲み取れる人なんかいないだろうなと思いつつ、自分の中では必要な過程だったからやらずにいられない感じで描きました。(この作品にはあらためてまた別の見せかたが必要だなと思いました。)
ひとまず会期を終え、御協力頂いた皆様には心より厚く御礼申し上げます。

 その後、徳川美術館で石山切の展覧会を観る。美しい料紙と表具に感じ入りながら常設の鎧や装束、岩佐又兵衛の豊国祭礼図も堪能しました。
京都に帰り、そのまま西田隆彦さんの個展に行きました。
大作含めいろいろ出品されていましたが、横スクロールのドローイングがなかなか面白かったです。久し振りの再会で御飯をご一緒させていただきました。西田さん、ありがとう。ええ人やわ。


期間限定展示

2007-10-16 08:23:33 | Weblog
現在開催中の中京大学アートギャラリー C・スクエアでの日本画滅亡論に明日から4日間だけですが、新作が展示されます。
現在展示の普賢延命菩薩(推定復原模写)と並んで普賢新生菩薩というオリジナル仏画を描きました。
滅亡に延命と新生が展示…
ちなみに私のオススメの鑑賞方は暗い部屋で蝋燭燈して下から仰ぎ見るのですが、展示会場では無理なので、座って下から目線で仰ぎみて下さい。下から見ると光によって金銀プラチナが輝いて荘厳です。仏様の目線も変わりますので仏画は本来同じ目線でなく、そうして観る方が良いと思います。

どうぞ宜しく。