京都の新京極にある浄土宗寺院の誓願寺。ここの社務所で嵯峨御流の境将甫さんの社中展があった。韓国人の画家、金ミンさんの作品と展示して花供養というテーマ展だった。
金ミンさんは京都芸大で日本画と模写を学び博士号を取得して、現在は韓国と日本で活躍している。将来、必ず母国に貢献するであろう人材である。彼とは大学時代からの仲である。
作品は仏像を描いたり花や草虫を描いた作品が主で、全て軸装に仕立てている。
華展のテーマと場所、作家の選出は的を得てるし、社中展とは思えない規模のないようだったが、絵と華が旨くかみ合っていたのはメインの一点だけのように感じられたのは少し残念でもある。華も豪華で花器も洒落ていて面白い、絵も丁寧で真摯な作品で良いと思うが、それぞれ孤立しているように感じられなくもない。いや、寧ろメインの一点があまりにも良かったのでそう感じたのだろうか。テーマも、空間への配慮も、コラボレーションという点でも、その一点がとても見ていて気持ち良かった。
コラボレーションというのは互いの力が引き出されて何かを生じさせるものでなければ面白みに欠けるものであるから、なかなかに難しい。
かくいう僕も5年前に襖絵を描き、そこでいけばなの社中展をされたので、同じようなことをしたのであるから難しさは承知である。ただ、その時の襖絵の傍に拝された華は、絵と対話するようにいけられていたように思う。個性の違いといえばそれまでであるが、ここにはそれぞれの花の在り様の違いがあるのだなと感じるものがあった。
それから5年がたち、4月のはじめにまたそこで社中展が開かれることになった。
前回は秋であるが、今度は春である。
お寺のような大きな空間ではなく、生活をしている自宅である。
主は襖絵のある空間で5年の時を経たことになる。
春の日に、あえて家の中で花見をするというある種の贅沢。
今回もその社中展に作品をいくつか貸し出すことになっていますので宜しければご高覧いただきたくおもいます。
どのように作品や襖絵が活かされるか。僕も楽しみにしています。
詳細はまたブログにて。
金ミンさんは京都芸大で日本画と模写を学び博士号を取得して、現在は韓国と日本で活躍している。将来、必ず母国に貢献するであろう人材である。彼とは大学時代からの仲である。
作品は仏像を描いたり花や草虫を描いた作品が主で、全て軸装に仕立てている。
華展のテーマと場所、作家の選出は的を得てるし、社中展とは思えない規模のないようだったが、絵と華が旨くかみ合っていたのはメインの一点だけのように感じられたのは少し残念でもある。華も豪華で花器も洒落ていて面白い、絵も丁寧で真摯な作品で良いと思うが、それぞれ孤立しているように感じられなくもない。いや、寧ろメインの一点があまりにも良かったのでそう感じたのだろうか。テーマも、空間への配慮も、コラボレーションという点でも、その一点がとても見ていて気持ち良かった。
コラボレーションというのは互いの力が引き出されて何かを生じさせるものでなければ面白みに欠けるものであるから、なかなかに難しい。
かくいう僕も5年前に襖絵を描き、そこでいけばなの社中展をされたので、同じようなことをしたのであるから難しさは承知である。ただ、その時の襖絵の傍に拝された華は、絵と対話するようにいけられていたように思う。個性の違いといえばそれまでであるが、ここにはそれぞれの花の在り様の違いがあるのだなと感じるものがあった。
それから5年がたち、4月のはじめにまたそこで社中展が開かれることになった。
前回は秋であるが、今度は春である。
お寺のような大きな空間ではなく、生活をしている自宅である。
主は襖絵のある空間で5年の時を経たことになる。
春の日に、あえて家の中で花見をするというある種の贅沢。
今回もその社中展に作品をいくつか貸し出すことになっていますので宜しければご高覧いただきたくおもいます。
どのように作品や襖絵が活かされるか。僕も楽しみにしています。
詳細はまたブログにて。