よもやま解体新書

山下和也の制作、見聞記. 北へ西へ南へ。

ハルスギテ

2008-04-17 21:07:10 | Weblog
今年の花見は圓山と会社と近所の桜と素朴でゆったりしていました。
近所の桜はこれといったものはないのですが、家の窓から毎日眺められるし、毎日その横を走り去っていくのはちょっとした贅沢で嬉しい。自分であれだけ植えられないし、なんでもない桜だけど私には充分です。
枝を少しいただいて、部屋にさす。水割りをいれてしばらくたつと桜は少しピンクが増す。桜を酔わせてどうするか。ただ、この少し酔った桜の姿は色っぽい。
実家に帰り部屋の片付けをしていると母が溜め込んだ使われない道具達の中からちょくちょく面白いものが出て来る。木の椀や漆盆が出て来て、ものも悪くないので頂戴した。今回見つからなかったが、手描きの大津絵も10点あるらしい。道具ではないが、民芸も何点か出て来た。青森の馬の置物もある。知られざる家族の趣味に少し驚く。
実家の部屋は思っていたより片付いてきた。片付けられ、広くなって行く部屋は気持ちいい。
その部屋に心ばかりであるけど、私は襖を張り替えて、そこに水墨で絵を描こうとしている。離れて暮らす両親に、私は何を描いて残そうかと考えている。ささやかな息子からの贈り物を両親が楽しんでくれればと思う。