よもやま解体新書

山下和也の制作、見聞記. 北へ西へ南へ。

九州行き

2008-05-23 07:58:24 | Weblog
九博の修復学会に行ってきました。ポスターセッションに関わっていたので高野山から降りて翌日の参加です。
個人的にはバーミヤンあたりの発表が気になったのと、違う分野ですが、分析で面白いものがあったと思います。修復品展示も面白かったし、李朝コーナーも好きですね。
大絵巻展も絵因果経はじめなかなかよいものが出ていました。
太宰府天満宮に参拝して猿まわしを寄り道した後、以前に来た郷土玩具の店に寄りました。短髪の少しがっちりしたおひょいさんみたいな店のおっちゃんと1時間くらいいろんな話をして博多張り子の虎をひとつ購入。なかなかいい顔してます。

唐津の中里さんの窯と有田の源右衛門窯のものも違う店で少し買いました。さっそく楽しく使っています。

小沢剛さんや静岡県美の巡回の仏像展覧会を見逃してしまったが、もつ鍋も食べたしなかなか満喫しました。

来週はまた高野山へ行ってきます。

四方八方

2008-05-16 19:34:31 | Weblog
高麗美術館の民画展を見に行きました。芹沢さん所蔵の文字絵が秀逸でした。仕立も含めてなかなか面白かったです。ワークショップで鉄砂の皿を描いてきたので、仕上がりが楽しみです。GWは絵描いたり棚作ったりしていたのでその流れで朝鮮の工藝、李朝の木工という本を読んでいます。歴史背景から書かれてあるので、あらためて朝鮮文化を知る機会になっています。その本の装丁が柚木さんという芹沢さんのお弟子さんなのですが、大山崎で展覧会をされていたので久々に行きました。相変わらずの山荘ですが、最近富に民芸に興味が深まっているので個人的に面白さが倍増です。

こんな別荘とても個人では持てないし維持も出来ないから持ちたくないけど、柱木なんか触りながらここのソファでゆったりしてると一寸おこがましくも我が別荘のようにほっこりします。こんなとこに住んでるのは華麗なる一族に違いない。ほっこりするのは他人事で、非日常だからですね。庶民バンザイ。

高野山で5日間過ごしてきました。高野山に行った事はありますが、連泊は初めてです。高野山はどこを歩いても坊さんだらけに寺だらけ。しかも古い寺が多いから建築を見ているだけでもかなり面白い。京都にはない空間です。で、ここでもやっぱり木が気になる訳です。建物の解体をみていると、部材のひとつひとつが古材としてみえてきて、触ったり厚みを見たり、表面状態が気になる訳です。また、日本建築の構造とか建具とか興味は尽きません。仕事とはいえ、5日もいるとなかなか場所の雰囲気が掴めてきます。朝も2日程、朝飯前に2時間散歩したりして。今は石南花の季節だから天然記念物のものが見事に咲いています。
明日から九州に2日間行き、週末に東京に行ったあと、再び高野山に行きます。次は奥の院まで行ってきます。