よもやま解体新書

山下和也の制作、見聞記. 北へ西へ南へ。

ついに…

2005-05-03 22:15:32 | Weblog
いやはや、あまりの忙しさにすっかり日記つけれなくて気が付けば10日近く書いてなかった。申し訳ないです。
さてG.W.は毎日京都FM聞きながら制作三昧です。やたらと忙しかった分僕にはとても至福な時間です。
今日は参加作家の福元さんがDM等持ってきてくれました。お互い制作があるので少しの時間でしたが、「がんばりましょう!」と言って去りました。G.W.前夜には先輩の上田さんに本紙の張り込みを手伝って貰いました。(というよりして貰った…。)真夜中で疲れて眠いのにも関わらず絵の話等をしながらなんとか張り込めました。雁皮紙は水を含んだらやたらと伸びるので少し手間取りました。
予定はおしまくりでさっきついに下絵完成!いやホント長かった。細部まで描いていたのとやはりモチーフ数の多さが大変やった。で、何を描いてるかという事ですが、花は花でも四季の花を春夏と秋冬で二曲一双で一隻ずつ描いてる訳です。ですから片方だけでも10種類以上あるので大変大変。
四季の花を仏画とコラボさせようと思ったのは伊年印の四季花の金屏風をあらためて見た時に花の絵というよりも花咲き誇る浄土の光景を思った事がキッカケです。また四季花の屏風の中には時間感覚やうつろいといったものがある訳で永遠のように栄華を誇りながらもそうではない、永遠とは一瞬であるという事、絵のビジョンはまさにその一瞬ではないかと思うのです。四季の花がひとつの空間に咲き誇るなんて、晴天のへきれきですよね。故人は自然現象の中に神や仏を見てきました。日月星辰、山水花木etc.きっと金色の地に咲く四季の花花の光景には仏や浄土がみえたのではないかと思います。
さ、いまから念紙で写して骨描きの線描だ!