路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

にじり出て九月駈け足ひかり脚

2011年09月30日 | Weblog

 ずうっと秋晴れ。今日なんか雲ひとつ無い青空。

 草取って、あと一息というところ。そこで止めちゃうからダメなんだな。
 ジワジワと草を焚いて、ジワジワと煙。焚き火の匂いが心地いい。

  あの青い空の波の音が聞えるあたりに
  何かとんでもない落とし物を
  僕はしてきてしまったらしい

  透明な過去の駅で
  遺失物係の前に立ったら
  僕は余計に悲しくなってしまった
                 谷川俊太郎「かなしみ」


 なんでもない日常語を普通に並べただけで、それで詩になってしまう、というのはやっぱり天才のなせるわざ、ってことですかね。