路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

蜘蛛の巣をはらって野分の朝の窓

2011年09月01日 | Weblog

 二百十日でちゃんと台風来るからなあ。台風は怖い。それから夕方また地震あったな。床がグラグラして驚いた。でも誰も気付かないからな。地震はもっとも怖い。

 昭和22年10月3日の新聞探検まだ続き。
 「機関士には栄養注射を」
 鉄道機関士の体調についての記事。「・・・歩行休憩、睡眠までを含めた消費熱量は二千三百七十一カロリーで消化不良二割を含めて最低三千カロリーが必要とするが、現在の食事情、労働条件を以てしては僅かに千八百カロリー内外であり、このまま経過すれば機関士達の身体はどうなるやもしれず特別措置を絶対必要としている。」

 「配給」欄
 「五,六両日養命酒を妊産婦一人に一本宛(百二十五円)
  二,三,四の三日間大根味噌漬一戸五百匁あて百匁四円で
  二日一般家庭用としてリンゴを配給する一人五十匁集成切符十七番で購入すること」

 新聞の日付は10月3日なのに一日、二日の公告が多いことに気付いた。ラジオ欄も10月2日分だし。ひょっとしたら先付けの日付とかいうことがあるのだろうか。
 ちなみに、ラジオは5時から9時半までで、番組は全部で9本。「放送劇・ジェーンエア」「音楽の世界 管げん楽」「街頭録音・インフレと貯蓄について」「炭鉱に送る夕」など

 「話の泉」という欄。クイズ欄だな。
 「次の略語は新聞紙上でよく見ますが、ホントの名称は?  農委 終連 経復 国連 食糧委 地労」
 「次の人々の職名は?  山川菊枝 三淵忠彦 松本冶一郎 ウィリアム、J,シーボルト」
 「次は海に住む動物の名だが、何と読むか?  河の豚 海の馬 海の鹿 海の豹 海の鼠」
 答えは翌日でるそうです。ちなみに、松本冶一郎はこの前放言して辞めた復興大臣のジイサンですね。

 その横に、「話の泉出題 その後の浦島太郎 応募解答は厳選の結果左の如く入選を決定」とある。
 その入選作。
 「自分の変わり果てた姿を嘆いた浦島太郎は再び竜宮行きを決意したが問題の亀は現れずついに果たしえなかった、とかくするうち生活苦に悩み職をみつけようとしたが、年寄りでは使い手もないので元の若さをとりもどすべく若返り法の研究に没頭その結果生まれたのが「白髪染」であった。かくて彼は白髪染本舗の主人となり後世を安楽に送った。」
 ふーん。

 と、そんなこんなで、まだまだいっぱいあるけれど、こんなところにしときますかね。
 ちなみに(ちなんでばかり) この新聞一部40銭 1ヶ月12円50銭。価格の前に必ずマルに公、という字が入っているのは何だろう。