路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

指さして辛夷咲けるを教えられ

2010年04月06日 | Weblog

窓枠にガラスの入っている窓はいいなあ。

 今年初めてモワモワした春日になった。
 気付けば梅半分くらい咲いてる。辛夷もひとつだけ花をつけていた。油断するとここからいっせいに草萌え出すだろう。

 どうやら春休みも終わって、道を真新しい中学の制服の少年少女たちがなにごとか笑いあいながら歩いていく。
 ワシも出来ることなら中学生に戻って・・・、中学はイヤだなあ、絶対に。高校、も勘弁願うし、小学校は金輪際、大学にいたっては出来うることなら消しゴムで消してもらいたい。
 マア戻るなら3歳くらいだな。それから一足飛びに現在に、というところか。まあポイントポイントでやり直したい所はあるけど。大学受験時とか、就職面接時とか。

 日も暮れてから不意の来訪者。
 「自衛隊のご案内に・・。」というオジサン。どうみても自衛隊には見えなくて、会社の部長クラスみたいなカンジ。
 「若い方のいるご家庭をまわっておりまして。」とパンフレット差し出す。
 「こちらのお若い方は自衛隊とか興味おありでしょうか?」と言うから、興味は無いと思いますよ、と答えると、吉本新喜劇みたいにガクッと肩を落として、笑いながら夕闇に消えて行った。
 なんだったんだろう。
 春でモワモワしてきたからかなあ。

 夕闇に消えていく人影が朧に翳む、そんな日。