路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

愚かなる四月一日雨に風

2010年04月01日 | Weblog
 4月になったというのに、相変わらず寒くて雨ばっかである。

 本日、生まれてはじめて辞令というものをもらう。
 なんだろね、コレ。エイプリル・フールなら早めに言ってもらいたい。
 辞令交付の時間というのがあって、その15分前に某所に来るべし、という文章をもらってある。だから、指定時間ほぼピッタリに行く。ほぼピッタリなのに、あらモウ来たの?みたいなカンジに気のせいかなる。それで、そこのエライ人と応接セットに座らされてコーヒーなんぞ供される。コーヒーなんぞ供されて、エライ人とお話しするのであるが、特に15分なにかの用事があるわけでもないらしい。で、世間話。世間話だけど、その人とはほぼ初対面だから、話すことも特にない。二人で腕時計見合ったりして、マ、どうぞ、あ、ども、みたいにコーヒーちょっとづつ口つけて時間をつぶす。
 ではそろそろ、となって部屋を出て、エレベーターまで誘導されて、ボタン押してくれたから何階かもわからないところでおろされて、おおケッコウ何様ぶってるやん、みたいな廊下を歩いて、秘書課というところへ入っていくと、入口に、やっぱり同じ身分ですか皆様、みたいなオジサンが10人くらいたむろしていてその列の後ろにつく。
 そこで10分くらいタムロの仲間をしてると、奥のトビラが開いてオジサンたちがみんな入っていくから、ワシもついていこうとすると、首からカードぶら下げたスッとしたニイチャンがウエディング・コーディネーターみたいに、こちらでお待ちください、と手で制し、ワシだけ取り残されてトビラが閉まる。
 ニイチャンが、ワタクシがご案内しますので、と言って、そしたらすぐにまたトビラが開いて、ニイチャンが小声で、ドーゾと言って手を差し出すのに促されて中へ入る。
 お色直しが終わった新郎が一人でご入場です、みたいなカンジだな、要するに。
 中へ入ると、さっきタムロしていたオッサンたちが部屋のぐるりをとりかこんでいて、そのまんなかに、マア、一番偉い人がいて、その人がワシの名前を読み上げて、・・・・に任ずる、みたいなことで、ハハーみたいなことで、(みたい、ばっかし)オシマイ。
 それでオシマイでワシが部屋から出てくると、あとからオッサンたちもぞろぞろ出てくる。この間数十秒。オッサンたちもそれなりにエライ人たちらしいが、このためにずっとタムロしてたのね。

 そのあと、そのまま駐車場で拉致されるように二人のひとに車に押し込まれ、某所に御挨拶。
 某所では二人のあとについて玄関はいり、出てきたひとに社長は今留守で、と言われ、それでは、とその人に名刺を渡して、それで御挨拶ということらしい。
 この間も数十秒。

 で、すべてオシマイ。
 最初にコーヒー飲んで盛り上がらない世間話してた時間が一番長かったな。

 なんなんだろうね。

 そんなこんな。

 今日で、最初にブログ始めてからちょうど5年。
 なんだろう、5年。

 ま、いいか。