路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

遥かなる蠢動聞きて籠り居る

2010年04月18日 | Weblog

 ほんとうに久しぶりの穏やかな春日である。
 でも昨日の雪で地面濡れてるし、また明日あたりから寒くなるという説もあり、畑も行けないしナア、ということにして終日家居。
 ほんとはやることあるんだけどね。

 ちうわけで、日曜日、佐野眞一『甘粕正彦 乱心のコウ野』を読み続けて、ついに読了してしまった。
 さすがに面白いもんネ。
 なんてったってもうオールフルキャスト総出演だからなあ。甘粕正彦、近代最大の闇の大魔王ダネ。でも、あと百年たったら日本近代史最高の悲劇の主人公、誠実なる無私の謀略家みたいなことになってるかもしれませんなあ。
 佐野眞一あいかわらずよく歩くなあ。たぶん秘書とか子分とか弟子とか(スタッフっていうんですかね。)がいていろいろやってはくれるんだろうけど。
 次回作に誰を持ってくるのか、楽しみです。
 それにしても自身の記憶力の減退にはガクゼンとする。いろんな挿話に、あコレ知ってるもんね、とは思うけれど、その出典が全く思い出せない。昔は読んでいてコレ〇〇のパクリやん、と言い当てられたものだけれど、今はそれができない。そのようにして記憶の闇は深まるのであります。

 なんか『虹色のトロツキー』引っ張り出してきそうな予感が。
 ナンデやネン、ということですが。

 そんなことより、受験生そんなに寝るなよ、と言っておこう。

 いちおうナ。