火曜の夜に知恵泉という番組があり、ここで歴史上の人物の知恵を学ぶという試みがされている。
この番組に呼ばれる経済人は異口同音に企業や会社は社会のためにあり、もうけは社会貢献をしたその結果として得られるのであって、儲けが目的ではないと言われる。
この言葉を真に受けていいものかと疑問に思っている。もっとも大部分の経済人は意外にもうけ主義ではないのかもしれない。だが、功成り名遂げた経営者が異口同音に社会貢献が先で儲けが後だと言ったからといってそれを真に受けるのはどうだろうか。
昨晩は元オリックスの経営者だった宮内さんがゲストとして来られていたが、さて彼の言うことを真に受けていいのだろうか。
政府の何かの委員会の委員を現在もされている方である。その発言は経営者寄りであるのは当然としても。
しかし、この疑問を一応脇に置いておいておくと、いいことも言っておられた。ある業界に参入したら、その業界に近いところの様子はある程度分かるから、そのお隣の業界に参入するということを行うのだという。
そうして、そこで成功を収めるかどうかはともかくとしてその業界のことがわかれば、その隣の業界の事情を知ることがその隣の業界に参入できるのだという。
まったく未経験なことに参入するのは確かに間違っていると私も思う。ある程度それぞれの業界の事情を知っていることがいつでも必要なのであろう。
企業にとって社会貢献と利益を上げることは、どうちらが先という順番があるのではなく同じことなのだと思います。(したがって、儲けが先で儲けを得るために社会貢献しているのでもないと思います。)
企業にとって第1の社会貢献は、良い商品を提供してユーザーに買ってもらう、社会の需要に応えることです。つまり、社会貢献することは利益を得ることです。
また、当然企業にとって利益を上げることは存立にかかわる重要性を持っています。利益を上げることはユーザーに買ってもらう、社会貢献することを意味します。
したがって、社会貢献と利益を上げることは一体のものであり、どちらが先ということはないのだと思います。
第2の社会貢献は納税です。利益を上げているから納税でき国家予算を支えています。この点は、利益を上げた結果として社会貢献しているという順番があると言えるかもしれません。
宮内氏らの言う社会貢献は第1の社会貢献を指していると思います。したがって、社会貢献と利益を上げることはどちらが先ということはないのだと思います。
コメント有難うございます。
確かに社会のニーズにあわない製品はまったく売れませんものね。
そういう点では利益は社会貢献の共にあるというご意見はごもっともです。
如何に技術者が自分好みの製品であっても社会に受け入れられないものであれば、社旗貢献をするつもりであってもそれはかないません。