新年度になってアクセスされた私のブログ記事がまったく変わった感じがしている。これは大学の新入生となった方々の新鮮な好奇心が今までのこのブログの読者とは違っているからであろうか。
自分でも書いたことを忘れているような内容の記事もたくさんある。ということで私自身が自分の書いたことでいつもはっとしている。というのも自分が過去に書いたことを自分できちんと覚えているなどということはほとんどないのである。
長年自分で考えてきたこととかはもちろん忘れるはずもないが、ちょっとどこかで耳にした話とかそういうものを覚えているはずもない。それで自分の過去に書いたことも自分で驚くことは珍しくない。
昨日、一昨日のアクセスによれば、2008年とか2014年のアクセスが多かったような気がしている。2014年は私が四元数に取り組んでいたある種のまとめの年である。この年の11月に『四元数の発見』(海鳴社)を発行できたのである。
そういう意味では私には2014年は意義の深かった年である。これはいまからもう11年前のことになった。その間に『四元数の発見』に肩入れして、それを発行してくださった出版人の辻信行さんも亡くなってしまった。
もちろん、海鳴社は大著『ハミルトンと四元数』を出版した会社である。私の本の発行の可能性を辻さんにメールで尋ねたときに、「四元数と言えば、海鳴社というようになりたい」と決然として言われたことを昨日のように覚えている。
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