物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

松前町第九を聴く 2

2013-12-16 13:07:00 | 音楽

2010年に「松前第九を聴く」を書いてから、3年ぶりに第九を聴きに行くことができた。

今回は13時過ぎに家を出て、知人を誘い、13時45分くらいについた。先回よりも少し時間の余裕があったが、すでに前の方を除いて席はほとんど埋まっていた。しかし、3列目に座ることができた。

伊予高校の吹奏楽部の演奏も以前よりは洗練されたものになっているように感じた。また、松山市内から伊予高校の長谷川先生を慕って、伊予高校へ進学した生徒もいるとの話を後で聞いた。

松前町長のご挨拶がはじめにあったが、今年は5回目だということとつぎは10回目を目指したいという意思表示があった。こういう文化的な行事がいいと思っている町民は市長を次回の選挙でも支持するであろうから、いい選挙活動でもあろう。

それにやはり町長自身がこのイベントを誇りにしていると感じられた。松山という大きな町が隣にあるのに、そこでは第九の演奏会は行えていない。それよりも小さな町である、松前町が第九の演奏会を5年も続けているということに。

それは隣の市にある伊予高校とその音楽の指導者、長谷川先生の熱意が実ったものであろう。

第2部が第九の第4楽章であり、すぐに合唱を聴くことができた。合唱の参加者数も今年は208人だというから、舞台がもう狭いという感じだった。ソロの大森いちえいさんの歌声もすばらしかった。

もっとも合唱の人数が多くて、大森さんが舞台の全面から落っこちるのではないかとちょっと心配までしたが、そういうハップニングは幸いなことに起こらなかった。

合唱の迫力が3年前に比べて格段に大きくなっていて、合唱に参加している人たちものびのびと歌っていると感じた。

それにプログラムの裏表紙に第九の歌詞がドイツ語で出ており、第1節だけカタカナで読みがついていた。コンサートの最後にその意味がわかった。これは場内の観客にこの第1節を一緒に歌って貰うという趣向であった。

そして、そのこころは会場の観客の一部が合唱に来年以降参加してほしいということにあった。

多分この試みは成功であり、来年以降も合唱に参加したいという人は増加するであろう。曲の合間の指揮者の長谷川さんの解説も適切なものであった。

ひとつだけ驚いたのは吹奏楽の始めの曲目が変更になった理由を先生が楽譜が日本になく海外に注文したが、間に合わなかったという理由を述べられていた。

日本はなんでもある文化的な国であると思っていたが、曲によっては楽譜が日本にないこともあるのだと知った。長谷川さんは楽譜とはいわず、スコアが国内になかったという風に言われたと思う。


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