昨夜のNHKの教育テレビのTEDのテーマが表題であった。ボストンフィルハモニーの指揮者Zarpan(?)さんの講演である。
指揮者は自分でわずかの音も出すわけではないが、演奏者の可能性を信じてその眼の輝きをさせるような指揮をすることがその役目だという。
ショパンの前奏曲preludeを例に自分でピアノでその曲を弾いて、この曲がどのようにできているかを彼は説明した。クラシック音楽は全人口の3%くらいの方々の熱心な支持を得ている。それを4%にすれば大成功ととらえる音楽家が多いが、そうではなくてすべての人々に理解をしてもらえ、かつ喝采を受けることが可能だとZarpanはいう。
表題のTransformative power of classical musicは、クラシック音楽がすべての人々に訴え、受け入られる力を基本的にはもっているという論にウソはないだろうが、それに加えてこのZarpanさんの情熱が人々に伝わらないはずがない、と感じた次第であった。
伊藤穣一さんのまとめ「情報の伝達も大切だが、情熱の伝達の方がより大切なのではないか」という所見は本当にそうだと思わされた。
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