物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

私のフランス語修業1

2010-03-27 13:15:31 | 外国語

フランス語を勉強し始めたのは大学の3年生のときであった。私が3年になったとき、私の学んでいた大学の物理の先生が3人定年退職した。ところが後任の先生が直ぐには決まらないということが起こった。そのせいだと思うが、本来講義が一杯詰まるはずだのに土曜日と月曜日はとる授業がないという、いまから考えてもすばらしいことが起こった。

これには私が教職の単位をとることを断念したこともあった。もし、教職の単位をとるのであれば、こういうことはできなかったであろう。

それで、空いた時間を少しでも埋めるためにフランス語の入門の講義を受けることにした。仏文学科へ入った一年生とN教授のフランス語の入門の講義を受けた。N教授は夏休み前に一通りフランス語文法を終えておきたいという意図をもっておられたので、前期だけの講義を聞いただけであったが、一通りの説明を聞いたように思う。

もっともそれは講義を聞いただけで、まったく役に立たなかった。しかし、そのころ、文学部の仏文科は修士課程を創設しようとしていた頃であったので、その業績をつくるためにフランス領事館の協力を得て、土曜日の午後フランス人が大阪や京都、神戸からやってきて会話の講習を始めた。

初級文法もろくろく知らないのにその講習会に参加したのはN教授が大いにみんなに勧めたからであった。恐いもの知らずでその講習会に出たり、またその講習会の後の喫茶店での懇談とかに参加し始めた。

もっとも文法も文法だが、語彙をほとんど知らなかった。仏文4年生の人に「何とかはどういうのですか」と聞いてはカタコトでフランス語を話し始めた。しかし、広島の印象はとか講師の先生に尋ねて、Je suis arrive a Hiroshima tout a l'huere.とか言われてまったくわからなかったことを覚えている。カタカナでつたなく書いてみると、ジュスイザリベ アイロシマ トゥタルールとでも表せようか。意味は広島には今さっき着いたとところだから、広島の印象はわからないというようなことでもあろうか。

フランス語特有のリエゾンとかエリジオンがあって、まるで一つの文章が一語のように発音される。これはQu'est-ce que c'est ? ケスクセーなどもそうである。

しかし、その講習会にも4年生になると、忙しくなって出席できなくなった。(続く, a suivre)


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