私のフランス語修行1で述べたフランス語の講習会の中で二人のフランス人が印象に残っている。一人はいつだったかこのブログでも取り上げたオシュコーヌさんで、もう一人は多分ファーブルさんといった。
オシュコーヌさんは有名な方で三高のフランス語の先生を長くされていたので、「三高生にとても愛されたフランス語の先生であった」とフランス語を教わった長崎先生から聞いた。また、彼は日本と日本語と日本文化を愛された方である。京都タワーの建設のときにその反対運動をされたと週刊誌で読んだ。
ファーブルさんは物理学者であって、狭い意味の原子核の研究者であったと思う。当時はフランス大使館付きの科学アタッシェとして日本に来ておられた思う。
そのときにファーブルさんと議論したのは場という語についてであったが、どうもこれは私の言葉の知識がつたなかったために多分ファーブルさんの言う方が正しかったと思う。
空間 l'espace が実在するか、人間の考えたものかという議論であったが、私はこのl'espaceを物理でいう場だとその当時、思い込んでいたので、l'espaceは実在しているというのに対して、ファーブルさんはこれは人間の考えたものであるとの主張であった。
場なら、champという語の方がよかったと思うので、それならファーブルさんも実在を同意したのではないかと今では思っている。
L'espaceは数学的な意味で使われる語であるから、実在していると考えられるl'espaceもあるだろうが、一般には人間の考えだしたものとするのが妥当であろう。
そういえば、松山にはespace21(エスパス・ヴァンテアンvingt et unと呼ぶのだろうか)とかいう小さなコンサートなどをすることのできる会館がある。
友人がここでコンサートをして自作の曲を歌ったりしたことがあるので数度は行ったことがある。ただ、交通の便はあまりよくなく、車で行くと駐車場が狭くて困る。だからespace21へ行くときはそれを覚悟でいかなければならない。
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