何というか。いまNHKの「毎日ドイツ語」を聞いていたら、ステンドグラスをGlasfensterと言っていた。
ところが私は以前に、日本人のゲルマ二ストがステンドグラスのことをGlasmalereiと言っているのを聞いたことがあるが、Glasfensterと言っているのを聞いたことがなかった。
ある独和辞典にはGlasgm"aldeというのも載っている。普通に使う言葉は何なのだろうか。
ある和独辞典にはステンドグラスの項がない。これはまた別の和独辞典であるが、それをドイツから帰るときにドイツ人の友人にあげてしまった。その和独辞典にはステンドグラスはBuntesglasであった。
こういう語は実際には聞いたことがないので、使われているのかどうかは確かではない。しかし、この辞書は三省堂のコンサイス和独辞典であり、ドイツ語学者の故早川東三先生が編者の一人であった。
たかが、ステンドグラスの訳語だが、昔から問題が大ありのようである。
ちなみに、das Glasであり、中性名詞である。
Goethe Institutの先生ならば-s Glasと表記されるであろう。また、男性名詞ならば、たとえば、der Vaterであるが、-r Vaterという風に書くし、die Mutterなら-e Mutterと略記する。
(2018.12.21補足)
ステンドグラスの訳ではfarbiges Glasだとかもインターネットでは出てくる。昨夜、ドイツ人のR氏に聞いてみたが、どうもあまりはっきりしない。Glasmalereiぐらいが穏当のところだろうか。
(2025.1.21付記)フランス語ではvitrauxというらしい。先日NHKプラスで「幸せ気分のフランス語」の放送を見ていたら、そういう語が出てきた。これは複数で、単数ならvitarilだが、単数でいうことはあまりないのではないか。
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