物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

いま困っていること

2023-06-07 13:05:54 | 数学
「いま困っていることは、お金がないことである」と書いたが、これはもちろん私のいたずらの冗談である。

もちろん年金生活で経済的に窮屈に感じていないわけではないが、そういうことには私はあまりこだわらない方だ。

実は困っているのは、三角関数の一般角の問題での解をどうするかである。一般角の説明をした後で一般角についての問いをいくつかつくったのだが、その解をどうするかである。解を省略するという処置もあるのだが、それも不誠実な感じがしている。

かなり多くの角度をあげており、その角度を描いてその角度がどの象限にあるのかを述べよとその問いに書いておいた。それで自分で困ってしまった。

これは解答に多くの角の図を描くことが難しいのである。多分自分で紙の上に分度器で問いに与えられた図を描き、それがたとえば第3象限にあるとかを見ることはそれほど面倒なことではない。しかしそれを図として描こうとするとかなり面倒なのである。

それでそういう問を出しているテクストがあるかどうか調べてみたが、どうもそういうテクストはあまりなさそうである。まだ私の持っているテクストをすべて調べたわけではないが、そういう面倒な問いを出してその解答を与えるなどということをしているテクストはあまりないらしいことがわかった。

私がlatexのtikzで図を描こうとしていることも関係しているだろうが、それだけではないかもしれない。

洗濯したタオルを振ると

2023-06-07 12:36:33 | 本と雑誌
先ほど洗濯したタオル干した。洗濯したタオルを干す前に洗濯でできたしわを伸ばすためにタオルを振ったが、そのときに羽仁五郎の書いていたエピソードを思い出した。

このタオルを振るときに出る音は、侍が人の首を切る音にあまりにもよく似ているので羽仁(森)五郎の母がタオルを振ることを嫌がったというエピソードである。

私たちが何でもなく、風呂上りのときとかに、よくするこの行為を嫌がる人は現在では少ないのではあるまいか。しかし、なんでもないこの行為が階級社会の武家権力のときにはあった、侍が人の首を切る音にとても類似していたということはやるせなささを感じさせる。

羽仁(森)五郎は群馬県桐生の生まれであり、私の評価では今までの日本の歴史家で最高の人である。歴史家は多いが、彼のスケールに勝る歴史家は日本ではまだ生まれていないと思う。これは残念ながらのことである。

それに加えていま再度羽仁五郎の提唱した「都市の論理」を思い出すときでもあろうか。