先ほど洗濯したタオル干した。洗濯したタオルを干す前に洗濯でできたしわを伸ばすためにタオルを振ったが、そのときに羽仁五郎の書いていたエピソードを思い出した。
このタオルを振るときに出る音は、侍が人の首を切る音にあまりにもよく似ているので羽仁(森)五郎の母がタオルを振ることを嫌がったというエピソードである。
私たちが何でもなく、風呂上りのときとかに、よくするこの行為を嫌がる人は現在では少ないのではあるまいか。しかし、なんでもないこの行為が階級社会の武家権力のときにはあった、侍が人の首を切る音にとても類似していたということはやるせなささを感じさせる。
羽仁(森)五郎は群馬県桐生の生まれであり、私の評価では今までの日本の歴史家で最高の人である。歴史家は多いが、彼のスケールに勝る歴史家は日本ではまだ生まれていないと思う。これは残念ながらのことである。
それに加えていま再度羽仁五郎の提唱した「都市の論理」を思い出すときでもあろうか。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます