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物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

短歌の本が売れたという人がいたが、

2023-03-15 16:47:36 | 本と雑誌

昨夜のNHKの「クローズアップ現代」の放送で、短歌が流行っていて、自分の短歌集が1万5千部売れたとかいう方がおられたと聞いた。その短歌集がいくらの定価かは知らないが、2、000円くらいなものだろうか。

印税が10%として1冊200円の収入である。それが一万部売れれば、200万円の収入があることになる。もっとも収入があれば、税金も収めなくてはならないし、たとえ一時的に300万円は入ったとしてもこれは一時的なことであり、ずっと続く保証はない。

なかなか難しいことである。

因みに、数学関係の書で吉田武『オイラーの贈物』(海鳴社)は3万部を売れたという。定価は3,000円であった。この書はいまでは海鳴社版は絶版となり、東海大学出版会から出版されている。

しかし、こういう風に理系の書籍が何万部も売れるなどということは珍しいのではなかろうか。そういう書を書けたらいいなとは思うけれども。

(2024.6.3付記) 
因みに小著『四元数の発見』だが、定価2,000円(税抜き)だったと思う。印税は8%だったかと思うので、2千部の初刷で160円*2000部であり、単純計算では320,000円の収入だった。

税金を10%納入したので、手取りは278,000円であり、かつ査読をしてもらったKさんに10%の査読の謝礼30,000円をはらったから、手元に残ったのは248,000円であった。

本を出版できるのは名誉でもあるから、収入が少ないなどとはいわないが、理系の本では売れるその冊数も限られている。それで儲かることなどはないと思っていい。もっともと特別な例はないとは思わないが。

2022年11月に第2刷が出たが、この出版部数は500部だっただろうから、数万円の印税をもらったが、もうそのお金も底をついている。