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物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

C.N. Yangが100歳を迎えた

2022-07-09 17:03:06 | 物理学
C.N. Yangが100歳を迎えたらしい。

有名な物理学者の楊振寧(C. N. Yang)が100歳の誕生日を迎えたらしい。これは今年の6月8日のことであったらしい。

シンガポールで彼の100歳を記念するシンポジウムがあったとWorld Scientificからメールが来た。Proceedingsが今年中に発行されるらしい。

私の学んでいた、H大学の研究室にも国際会議の後にUKのKemmerと一緒だったかで来られたと思う。

彼がノーベル賞を受賞したのは私が大学に入学した前年の1957年であったと思う。今年100歳ならば、1922年の生まれなので、35歳くらいの若い受賞者であった。

彼と共同受賞したT. D. Leeは彼よりも数歳若いから、30歳をちょっとすぎているくらいであったことになる。

数年前にF. J. Dysonが94歳くらいで亡くなったから、それよりもYangは年上であったことになる。



ブル-バックス『数の世界』と『複素数の広がり』

2022-07-09 12:24:12 | 数学
ブル-バックス『数の世界』と数学ガールの秘密のノート『複素数の広がり』はそれぞれよく読まれている本である。

これらの本の成功におめでとうと言いたい。これらの本の成功の秘密は『数の世界』の著者の松岡学さんと『複素数の広がり』の著者の結城浩さんの書き方がいいのがその理由である。

しかし、これらの本には私の著書である『四元数の発見』が巻末に参考図書として引用されており、これらの著者にも私の著書がいくぶんかの影響を与えたのではないかと思われる。

このどちらの書にも球面線形補間への言及はなく、その点では私の書はこれらの著者には球面線形補間というテーマについてはあまり影響を与えなかったと思われる。球面線形補間の説明をした本は私の本が始めてではないかと思っている(注1)。

私の知る限りでは球面線形補間について書いている本は翻訳書でなければ、金谷さんのクォータニオンの書籍くらいしか知らない。しかし、これはちょっと説明が十分ではない。増補版にはきちんとした説明が書き加えられたのかどうかは増補版を見ていないので、わからない(注2)。

そうそう忘れていたが、『3Dグラフィックスのための数学入門』にも球面線形補間のことは書いてあるが、これは説得力のある説明ではない。もっともこの本の特色はスプライン曲線の説明等にあるので、本自身の価値は球面線形補間以外のところにあるかと思われる。

(注1)もちろん、インターネットのサイトでは私の説明よりも以前に球面線形補間の説明が存在した。これの、いろいろな方法での説明は私がはじめてしたと思っている。

(注2)もちろん、球面線形補間を本において説明を試みたのは金谷さんの本の方が私の本よりも断然早い。しかし、この説明は不十分なものであり、これで納得した人はいなかったのではなかろうか。これは金谷さんのインターネット上での説明でも同じである。少なくとも私には納得できなかった。そういう意味で誰にでも納得できる説明を書籍上でしたのが『四元数の発見』だったと思う。

なお、インターネット上での金谷の説明のきちんと筋の通った説明を私は最近見つけた。これは「数学・物理通信」12巻5号か6号で掲載予定のエッセイで行うつもりである。これは9月に発行されるであろう。

(2022.9.21付記)  上に書いたが、球面線形補間の金谷の導出法の完全な説明は「数学・物理通信」12巻5号の私のエッセイで与えた。関心のある方はインターネットで「数学・物理通信」を検索して見てください。

さらに、このエッセイの査読において、Sさんから別の球面線形補間のわかりやすい導出法を教示された。このことも私のエッセイの付録に書いておいた。Sさん、ありがとうございます。

従弟からの手紙 

2022-07-09 11:45:01 | 本と雑誌
もう何年もあっていない従弟から手紙が来た。しばらくぶりに帰省するので、少しでも暇があれば、会えないかという。

お互いに80歳近くになったり、80歳を越えていたりするので、いつ生死の境を異にするかも知れない。

子ども二人との帰郷だという。私などは郷里との距離が比較的近いので、あまり故郷という感じがしないのだが、遠く離れている人には故郷はいつになってもいいものであろう。

昨年だったか、今年の春だったか、この従弟の姉も電話をかけて来て、ホテルで久しぶりに会った。この家族はなかなか特色があって、従姉の二女さんが海上保安庁の職員であった。

この従姉はお墓を郷里に買ったということでの帰省であった.。