小著『四元数の発見』(海鳴社)を読んで、『物理数学散歩』(国土社)を読んでみたいという人がぼつぼつ出て来た。
四元数の本はいまでは日本でも6冊よりは多くなっている。しかし、たぶんできるだけ発見的方法で四元数の本を書こうとしたのはあまりないだろう。
これは数学全体がそういう風ではないので、しかたがない。私の意見ではたぶん日本人は私以外はみんな頭がいい人たちであるので、別に発見法的に書かなくても楽々とわかるからなのであろう。
私は中学校の数学くらいまではそれほど苦労した覚えがないが、高校数学くらいからつまずきどうしであった。
それだから、理解に苦労したから、他の人とちがった理解の仕方をするようになったのだろう。
大学で応用数学を専攻したある人から、発見的方法で書かれた数学の本をはじめて読んだと『物理数学散歩』を読んだ後でメールをもらった。
しかし、それにしても数学を学ぼうとする人はみんな私よりも頭のいい人が多い。いや、別に人のことをうらやむことはないかもしれない。