わからない。戦争の手段としての軍隊をもたないことにしたのはとても先見の明があり、それで世界の尊敬をえているのになぜ普通の戦争のできる国に戻ろうとするのか。
その世界から受けている尊敬の念を過少評価しすぎではないか。北朝鮮の脅威だとか、中国の脅威だとかいうが、日本が独特の文化を持った国であることをとは軍隊をもっていることにそれでもはなく、大学程度の数学や物理のテクストが本当にたくさんあったり、どこの他の国よりも世界の書籍がいち早く翻訳されたりするところにある。
もちろん、出版業界は出版不況を嘆いてはいるが、それでもいろいろな書籍が出版されたり、映画やアニメが世界に広まったりする。このことによって、日本を好きになる外国人は半端な数ではない。
数十年の昔なら、日本の家電製品が世界を席巻していたことがあった。いまではそういうふうではないかもしれないが、それでも独特の文化を日本はもっている。
ただ、国を守るというなら、一番危険なのは原発であり、もし北朝鮮が日本を攻撃したいなら、日本の海岸に存在する原発を破壊すれば、すむことである。それは日本にとっての安全性の危惧されることの第一である。
空母をもって日本の国を守るなどとは時代錯誤もはなはだしい。
ちなみに、最近では中国も2隻の空母をもつようになったが、このこともあまりいい傾向であるとは思っていない。しかし、それにしても中国は領土が広いといった点でも大国であり、それで2隻の空母しかもたないのだから、話はまだまだ原始段階にあるといってもよい。