物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

稲の生育

2008-06-28 11:28:27 | 日記・エッセイ・コラム

自宅の前の田んぼの稲が大分しっかりしてきた。青々としてきて目にも鮮やかな緑となってきた。これくらいしっかりするともう簡単には枯れたりはしないだろう。

そういえば、I 市にある私の実家の裏は戦争中は田んぼだった。西からの田んぼを渡って家に入ってくる風がとても涼しかった。戦後、その広い田んぼにはある会社の建物が建ち、以前ほどは涼しい風が入るということはなくなった。とはいっても家の中で一番涼しいところは実家の裏廊下のところだった。夏休みに帰省したときにはそこに「ぼんぼんベッド」を持ち出して本を読んだものだ。

1945年の6月か7月だったかに空襲があり、I 市はその空襲で焼け野が原となった。JRの駅に近かったにもかかわらず、幸いにして我が家は焼け残り、ときどきは復員軍人の人を一夜泊めたりした。なにせ家がないのだから、近くに泊めてくれそうな家があれば、躊躇せずにそういう申し出をするという時代だった。

それで、夜中に目を覚まされて家族で寝床を空けて、そういう人を泊めたものである。それがまったく不思議でもなんでもなかった。そういう記憶も忘れていたのだが、ふっとその記憶がよみがえることがある。