神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

ー神田川水系、支流はもちろん、旧水路、廃水路、全部 「まる歩き」ー

地蔵堂分水路2

2019-04-08 06:57:21 | 谷端川・小石川1

 要町通りを越えると間もなく、左岸から合流する水路があります。仮に地蔵堂分水路と名付けたバイパスで、谷端川にUターンを強いた舌状台地を開削し、その東側に千川上水の水をショートカット、効率的に田圃に配水するためのものでした。もっとも、現在確認できる水路跡は、耕地整理時に改修した際のもので、最短距離で本流に合流していますが、元々は舌状台地を越えた後、北に向きを変えて田圃の縁を流れ、現千川中学校の先で本流に戻っていました。この様子は → 「沿革図書附図」などの描き方にも反映していますが、灌漑用水路としては当然のコース取りで、それを今日見られるように改修したのは、田用水路から排水路へと機能の転換があったためでしょう。

 

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    ・  昭文社の地図ソフト"Super Mapple Digital"で作成、縮尺は1/6000です。青点線が実地調査及び当時の地図、空中写真などで確認できる水路跡で、そのポイントを地図に記入した番号順にウォーク&ウォッチしてみました。(一部推定によっているところもあります。)  

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    ・ 「昭和22年米軍撮影の空中写真」  上掲地図のグレー枠の部分です。同一個所に同一番号を振っています。

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    1. 長崎橋の次の日之出橋です。左手から地蔵堂分水路が合流していました。

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    2. 山手通りを越えた先です。 → 「東京近傍図」の描く、溜池と思われる池はこのあたりにあったはずです。

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    3. 「郵便地図」は途中で右手に向かい、田圃の縁に沿って流れながら、順次余水を本流に戻す水路を描いています。 

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    4. 要町通りの手前です。この間300mを越える直線道路になっています。