神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

ー神田川水系、支流はもちろん、旧水路、廃水路、全部 「まる歩き」ー

山中の悪水吐2

2015-09-17 06:44:48 | 千川用水6

 川越街道を越えた直後の、悪水吐と推測される水路を追っての二回目で、福地蔵尊通りを北上して東武東上線をミニガードで潜り、新西原橋で石神井川に合流するまでです。なお、タイトルの山中は、「新編武蔵風土記稿」や「東京府志料」に収録された下板橋宿の字で、江戸の初めに板橋宿が設けられた際、当地の農家の次男、三男以下が動員されたといわれています。昭和7年(1932年)の板橋区の成立に伴い、行政上の地名ではなくなりましたが、現行の仲町は山中を元に創作されたとの説があります。

 

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    ・ 昭文社の地図ソフト"Super Mapple Digital"で作成、縮尺は1/6000です。青点線が実地調査及び当時の地図、空中写真などで確認できる水路跡で、そのポイントを地図に記入した番号順にウォーク&ウォッチしてみました。(一部推定によっているところもあります。)

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    ・ 「陸地測量部発行の1/10000地形図(昭和4年第三回修正測図) / 練馬」と「同 / 王子」の合成で、上掲地図と同一場所、同一縮尺です。

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    1. 「第三回修正」で初めて登場する通りの左手には、水路が描かれています。なお、右写真は左岸段丘にある轡(くつわ)神社です。

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    2. 東武東上線前の福地蔵尊通りです。通りの右半分は町会の防災倉庫に遮られ、左半分のみ下り坂になります。 

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    3. 東武東上線下を山中トンネルで潜ると、その先は再び直線的な道路です。ここからの水路は道路右手にシフトしています。

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    4. 石神井川との合流地点の新西原橋です。この橋名は対岸の字が由来ですが、一つ上流にはこちら側の字の山中橋が架かっています。