神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

ー神田川水系、支流はもちろん、旧水路、廃水路、全部 「まる歩き」ー

山中の悪水吐

2015-09-16 06:02:58 | 千川用水6

 明治44年の「郵便地図」を見ると、(当時は未開通ですが)川越街道を越えてすぐ、左手に向かう水路が描かれています。途中左折して旧川越街道に沿ったあと、福地蔵尊通りを北に向かい、800mほどで石神井川に合流します。→ 「段彩陰影図」の左側、川越街道近くから北上する、自然の谷筋を利用してはいますが、全体として直線的で、人工的な開削を思わせます。この水路を扱った文献は未読で、田用水か悪水吐かも不明ですが、石神井川との合流地点を除き、流域に水田が乏しいことから、後者なのではと推測しています。

 

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    ・  昭文社の地図ソフト"Super Mapple Digital"で作成、縮尺は1/6000です。青点線が実地調査及び当時の地図、空中写真などで確認できる水路跡で、そのポイントを地図に記入した番号順にウォーク&ウォッチしてみました。(一部推定によっているところもあります。)

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    1. 前回の最後の写真の再掲です。川越街道を越えてすぐですが、左手に重なる道路はないので、上掲地図にも青点線は入れていません。

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    2. 旧川越街道に出来た長いアーケードで有名な大山商店街です。川越街道方向のショットですが、反対方向に200mほどで、次回テーマの大山橋です。

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    3. 商店街が川越街道に突き当たり、終了する手前で右折です。なお、旧街道はこの先しばらく、新街道と重なります。

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    4. すぐに左折ですが、左折後のワンブロックは車止めでガードされていて、いかにも水路跡を思わせます。

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    5. 文化文政ころの地元で慕われた女行者を偲んで建立された、福地蔵尊前で右折します。その前の歩道の幅が右手のみ広く、水路のあったことが推測されます。

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    6. 福地蔵尊通りを北上します。右手からのショットでも谷筋にあるのは明らかです。