神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

ー神田川水系、支流はもちろん、旧水路、廃水路、全部 「まる歩き」ー

榎坂下

2014-11-06 06:59:22 | 城西の堀川3

 榎坂下に戻ります。六本木通りに沿い、ここで赤坂川・桜川に合流する、大下水化した一支流がありました。「大下水 巾凡九尺 右者町内南之方御箪笥町より町内を横切東之方松平備前守様御屋敷内え相流申候里俗桜川と唱候往古者此辺沼地ニ而有之候処町屋ニ相成追々埋り水吐悪敷候間右下水相付候儀と奉存候」 これは「御府内備考」の麻布谷町の書上ですが、最後の「往古者此辺沼地ニ而有之候処町屋ニ相成」云々は、→ 「明暦江戸大絵図」の右下隅からも読み取ることができます。なお、麻布谷町は六本木通り沿いの谷筋(→ 「段彩陰影図」)に出来た町屋で、首都高3号渋谷線と都心環状線が連絡する谷町ジャンクションに、その名を留めています。

 

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    ・ 昭文社の地図ソフト"Super Mapple Digital"で作成、縮尺は1/6000です。青点線が実地調査及び当時の地図、空中写真などで確認できる水路跡で、そのポイントを地図に記入した番号順にウォーク&ウォッチしてみました。(一部推定によっているところもあります。)  

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    ・ 「参謀本部陸軍部測量局の1/5000実測図(明治16年測量及び同17年測量)」  「紙久図や京極堂 古地図CD-ROM」収録の南西部及び南部の一部で、同社の基準(72dpi)で掲載、上掲地図のグレー枠の部分です。

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    1. 榎坂中腹、赤坂川との合流地点から、六本木通り方向のショットです。

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    2. 通りの右手を並行していた大下水を追います。江戸時代、この左右には常陸牛久藩山口家などの大名、旗本屋敷がありました。

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    3. 左折して六本木通りに出ます。大下水の流路は通りの右手ですが、正確なところは不明なので、この先の青点線は書き込んでいません。