神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

ー神田川水系、支流はもちろん、旧水路、廃水路、全部 「まる歩き」ー

大下水4

2019-01-09 06:46:02 | 江戸川・紅葉川

 市谷八幡町前で合流する二本の大下水のうち、四谷方面からの玉川上水余水を追って、外堀通りを四谷駅方面に向かいます。この大下水の起点は、四谷大通(新宿通り)との交差点に面した伝馬町一丁目にあり、大通沿いの下水や玉川上水の余水を引き受けていました。「大下水 幅六尺 右は町内御堀端町屋前ニ有之町内大通公儀下水西の方より東境え相流玉川御上水万年枡北の方吐口え落込麹町拾壱町目の方え流落申候」(「御府内備考」) そして、北隣の麹町十一丁目との間の新道通り入口には、この大下水に架かる板橋がありました。「板橋 巾弐間長八尺 右者町内新道入口大下水二掛ケ有之新規修理共四谷伝馬町壱丁目え組合ニ而仕来申候」

 

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    ・ 昭文社の地図ソフト"Super Mapple Digital"で作成、縮尺は1/6000です。青点線が実地調査及び当時の地図、空中写真などで確認できる水路跡で、そのポイントを地図に記入した番号順にウォーク&ウォッチしてみました。(一部推定によっているところもあります。)

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    1. 旗本高力家が名前の由来の高力坂です。右手の坂下はもう一つの大下水のある靖国通り、その奥は防衛省です。 

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    2. 高力坂から四ッ谷駅方向です。左手の茂みの下には、外堀を埋立ててできた→ 外濠公園があります。  

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    3. 本塩町南交差点から四ッ谷駅方向です。江戸時代、右手には四谷塩町一丁目があり、「長八尺巾三間」の石橋が架かっていました。

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    4. 新宿通りとの四谷見附交差点に差し掛かります。右写真の正面が大下水の起点のある伝馬町一丁目でした。 

 <玉川上水>  大木戸南の水番屋まで開渠だった玉川上水は、以降、甲州街道の地下9尺に埋められた石樋(巾6尺)によって、四谷御門近くまで来ます。そこで二手に分かれ、メインのものは巾6尺の石樋で、右折して外堀通りを赤坂方面に向かいます。築地に至る江戸市中の給水が目的です。もう一つは、ワンブロック手前の大横町で分水した1尺5寸の木樋で、左折、右折のクランクで四谷御門を越えます。こちらは江戸城内の給水のためのものでした。なお、大横町での分水から四谷御門までの途中、20を越える井戸で周囲の町屋に分水していると「御府内備考」は記しています。(玉川上水の給水範囲は→ こちらです。)