神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

ー神田川水系、支流はもちろん、旧水路、廃水路、全部 「まる歩き」ー

左岸の用水6

2017-06-26 06:25:17 | 善福寺川5

 これは前回も触れたことですが、 → 「段彩陰影図」で見て取れるように、宮下橋前後の善福寺川は右岸段丘の際を流れています。一方、左岸の舌状台地(松ノ木台地)までは150~200mほどあり、その間は昭和30年代まで水田が広がっていました。この田圃を灌漑する用水は、左岸段丘沿いのものだけでは足りず、左カーブする本流から分岐する水路も設けられました。善福寺川の改修と和田堀公園の造成のため、昭和30年代後半には水田は埋め立てられましたが、水路跡は和田堀公園内に断片的に残されています。

 

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    ・ 「陸地測量部発行の1/10000地形図(昭和33年第二回修正) / 上高井戸」  この「地形図」では一本のようですが、実際には網の目のように張り巡らされた水路が、後半で一本に集約され本流に戻っていたようです。 

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    ・ 分岐点  左カーブのところに架かる宿山橋から、左岸の野球場方向のショットです。二面あるうちの東南角にあるバックネットが写っています。 

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    ・ 野球場(兼六号調整池)  「地形図」に当てはめると、手前から流れ内野の切れ目付近で右折、対面のバックネット方向に向かっていました。

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    ・ 合流点  宮木橋手前の合流地点です。奥に写る宮木橋は宿山橋と同様、善福寺川の改修、和田堀公園整備時の架橋です。