神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

ー神田川水系、支流はもちろん、旧水路、廃水路、全部 「まる歩き」ー

和田堀公園3

2017-06-24 07:33:48 | 善福寺川5

 善福寺川は宮下橋の先で大きく左カーブします。 → 「段彩陰影図」で分かるように、右岸から突き出す舌状台地を迂回するためで、この付近でも本流は右手の崖面沿いに流れています。一方、左岸の舌状台地(松ノ木台地)までは150~200mほどあり、その間は第二次大戦後まで水田が広がっていました。善福寺川の改修と和田堀公園の造成のため、昭和30年代後半には水田は埋め立てられ、現在は調整池を兼ねた野球場や芝生の広場となっています。

 

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    ・ 善福寺川  宮下橋から下流方向です。「杉並の通称地名」(平成4年 杉並区教育委員会)によると、右岸台上は宿山(しくやま)と通称され、大宮八幡宮の神主屋敷がありました。

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    ・ 和田堀公園野球場  宮下橋から左岸方向です。普段は二面ある軟式野球場ですが、グランド部分が数メートル掘り下げられ、48000立方メートル収容の調整池になっています。

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    ・ 善福寺川  宮下橋の次の宿山橋から下流方向です。この付近から左岸に分岐、一帯の水田を灌漑する用水がありました。次回以降数回に分けて扱います。 

 <和田堀公園調節池>  和田堀公園内には洪水時の増水を収容するため、いくつかの調節池がもうけられていますが、そのうち最大のものが宮下橋左岸の野球場地下に設けられた六号調節池です。昭和50年代に建設され、当時の規模は25700立方メートル収用でしたが、平成17年9月の集中豪雨を受けて、地下をさらに1.5m掘り下げ、48000立法メートルに増量しました。なお、他の調節池としては、通常はテニスコートとなっている二号調節池(2500㎥)、壁打ちテニス練習場の三号調節池(3000㎥)があり、いずれも昭和56年に設けられました。