善福寺川は宮下橋の先で大きく左カーブします。 → 「段彩陰影図」で分かるように、右岸から突き出す舌状台地を迂回するためで、この付近でも本流は右手の崖面沿いに流れています。一方、左岸の舌状台地(松ノ木台地)までは150~200mほどあり、その間は第二次大戦後まで水田が広がっていました。善福寺川の改修と和田堀公園の造成のため、昭和30年代後半には水田は埋め立てられ、現在は調整池を兼ねた野球場や芝生の広場となっています。
- ・ 善福寺川 宮下橋から下流方向です。「杉並の通称地名」(平成4年 杉並区教育委員会)によると、右岸台上は宿山(しくやま)と通称され、大宮八幡宮の神主屋敷がありました。
- ・ 和田堀公園野球場 宮下橋から左岸方向です。普段は二面ある軟式野球場ですが、グランド部分が数メートル掘り下げられ、48000立方メートル収容の調整池になっています。
- ・ 善福寺川 宮下橋の次の宿山橋から下流方向です。この付近から左岸に分岐、一帯の水田を灌漑する用水がありました。次回以降数回に分けて扱います。
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